:大阪の古本屋めぐり報告

下鴨神社の古本市へ行った翌日、東京から来ていた古本仲間一人と大阪の古本屋めぐり。まず天神橋筋商店街から。早く着きすぎてT書店店頭で開店時間前から待機。
三木原浩史『シャンソンはそよ風のように―フランス紀行・文化断想』(彩流社、96年2月、700円)→洒落たタッチが気に入って。
樋口淳/樋口仁枝編訳『フランス民話の世界』(白水社、89年12月、600円)
和田徹三詩集『白い海藻の街』(日本未来派発行所、昭和27年9月、400円)→300部限定。珍しいものだと思う。
北尾トロ『ぶらぶらヂンヂン古書の旅』(風塵社、07年6月、500円)→この日の相方と古本の旅を約したのでその資料として。
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Y書房の隣に、新しくK文庫他何店かが集合した常設の古本展示場ができていました。
『日本現代詩研究』(金星堂、昭和7年1月、1000円)→タイトルは現代詩だがなにせ古い本なので明治大正の話が中心。書き手も河井酔茗、日夏耿之介福士幸次郎春山行夫三木露風蒲原有明横瀬夜雨、川路柳虹萩原朔太郎など錚々たるメンバー。

Y書房で、
清岡卓行編訳『薔薇の詩のアンソロジー』(日本文芸社、90年10月、100円)
ピーター・ミルワード中山理訳『素朴と無垢の精神史―ヨーロッパの心を求めて』(講談社、93年12月、200円)


東京からの相方が大阪のお好み焼きを食べたいということでお好み焼き屋へ。ここで戦前の旅行書を集めているというご夫婦と隣り合わせになり古本談義がはずみました。昼間から隣席の人と話をするというのは珍しい。天神橋商店街もいつのまにか古本の町になったんですね。


 タクシーでN古書センターへ駆けつけたところ、お盆休み。そのまま日本橋まで乗ってM書店前で降りる。そこで、
浜本隆志/柏木治/森貴史編著『ヨーロッパ人相学―顔が語る西洋文化史』(白水社、08年7月、2200円)→グリーンマンガーゴイルが登場。

 次に、古本O、Nブックセンターとまわった後、地下鉄を乗り継いでK横丁古書街へ行くもここも盆休み。お盆の時期は注意しないといけません。時間が早かったけど仕方なく夜の部へと突入。新梅田食堂街で、お洒落なワインバー、おでん、バーと3軒もはしごしてしまいました。