2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

井本英一『夢の神話学』

井本英一『夢の神話学』(法政大学出版局 1997年) これで井本英一を最後にしたいと思います。この本も読んでいて目がちらちら頭がくらくらしてきました。年のせいかとも思いますが、やはり、説明不足のまま話題が急に変わったり、例話が次から次へとめまぐ…

Jean Richepin『Les morts bizarres』(ジャン・リシュパン『風変わりな死』)

Jean Richepin『Les morts bizarres』(Arbre vengeur 2009年) リシュパンはこれまで『CONTES DE LA DÉCADENCE ROMAINE(羅馬頽唐譚)』(2017年9月29日記事参照)を読んだだけです。『Les morts bizarres』は、バロニアンがリシュパンの中でも高く評価して…

井本英一『習俗の始原をたずねて』

井本英一『習俗の始原をたずねて』(法政大学出版局 1992年) 井本英一の本は相変わらず重複の多い話ばかりですが、慣れてきたのか、読み物として面白い章節もありました。例えば、「あべこべの世界」などは、澁澤龍彦や種村季弘が書いてもおかしくないよう…

井本英一『境界・祭祀空間』

井本英一『境界・祭祀空間』(平河出版社 1994年) 読んでいるうちに頭がくらくらしてきました。というのは、いちおう項目別に整理されているにもかかわらず、同じ話があちこちに出てきて、迷宮に入りこんだような気になってしまうからです。そのうえに、そ…

堺筋本町天牛書店の跡にできた槇尾古書店へ行く

今年初めに天牛堺書店が閉店したのでがっくりしていましたが、先日、船場店と同じ場所で元店員が古書店を開業したとの情報を「関西古本屋マップ」のサイトで見つけ、飲み会のついでに行ってきました。槇尾古書店という店名で、営業時間は以前と同じ。4日単位…

G.-O.CHÂTEAUREYNAUD『Singe savant tabassé par deux clowns』(G・O・シャトレイノー『二人の道化師に殴られる曲芸猿』)

GEORGE-OLIVIER CHÂTEAUREYNAUD『Singe savant tabassé par deux clowns』(ZULMA 2013年) このところシャトレイノーにはまっています。これで6冊目。この作品で2005年の「短篇ゴンクール賞」を受賞しているとありました。題名となっている「Singe savant t…