2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

:畑耕一の二冊

/// 畑耕一『戯塲壁談義』(奎運社 1924年) 畑耕一『愚人の祭壇―変質文斈者として』(大學書房 1927年) 前回に引き続き畑耕一を読みました。この二冊はまだ若い頃の出版で、大正から昭和にかけての古い本。これまでは本は読めればよいと、汚れはあまり気に…

:畑耕一『ラクダのコブ』『微笑の園』

函中 畑耕一『ラクダのコブ』(大阪屋號書店 1926年) 畑耕一『微笑の園』(天佑書房 1942年) この前ヤフーオークションで畑耕一の『怪異草紙』を入札し、5000円までせり上がった時、そういえば畑耕一は持ってはいるが、怪異文学を語った二三編以外これまで…

:たにまち月いち古書即売会不発

先週末、大阪古書会館の古本市最終日に行ってまいりました。最終日のせいか、それともこちらの体調が悪かったせいか、めぼしいものがなく、おまけにK文庫の店員らしきのが3名ほど、客たちがいる中で大声をあげながら書棚の整理をはじめ、書棚から本をどんど…

:JEAN LOUIS BOUQUET『L’ombre du vampire』(ジャン=ルイ・ブーケ『吸血鬼の影』)

JEAN LOUIS BOUQUET『L’ombre du vampire』(marabout 1978年) 前回読んだ『LE VISAGE DE FEU(炎の顔)』(2011年5月24日記事参照http://d.hatena.ne.jp/ikoma-san-jin/20110524/1306196623)に比べて、一般向け(子ども向けか?)に面白おかしく書かれて…

:エミール・マール『ヨーロッパのキリスト教美術―12世紀から18世紀まで』

エミール・マール柳宗玄・荒木成子訳『ヨーロッパのキリスト教美術―12世紀から18世紀まで』(岩波文庫 1996年) 岩波文庫の上下二冊本。これはエミール・マールが自身の四冊に及ぶ大部の著作を自ら一冊にまとめたものです。エミール・マールは、これまで読ん…

:中世美術の本続く。馬杉宗夫『大聖堂のコスモロジー』

馬杉宗夫『大聖堂のコスモロジー―中世の聖なる空間を読む』(講談社現代新書 1992年) この本を読み出して間もなく、これを先に読むべきだったと思いました。まったくの門外漢を相手にして、ゼロから教会建築のことを教えてくれる本です。要領よくまとめられ…

:南西フランスで見た奇怪な図像

10月末にフランス南西部へ行った時に出会った奇怪な図像をご紹介します。もともと中世ロマネスク彫刻を見がてらボルドーでワインを飲もうという魂胆の旅行なので、教会彫刻が中心です。 トゥールーズでは、あちこちの本で紹介されていたサン・セルナン教会に…

:ベルリオーズ「幻想交響曲」オルガン版を聴く、ほか

先月末に、フランス南西部を旅してまいりましたが、トゥールーズでオルガン音楽祭に出くわし、プログラムの一つにベルリオーズ「幻想交響曲」オルガン版という珍しいのがあったので、聴いてきました。場所はダルバード教会というところ。 プログラムによると…

:百万遍智恩寺の「秋の古本まつり」

一昨日は、百万遍の恒例「秋の古本まつり」に行ってまいりました。昔のことはよく覚えていませんが、第一回からずっと(関西を離れていた時以外は)参加し続けてきました、と思います。今年はNEXUS7に不完全だが購入書リストを取り込んで行ったので、怪しい…