2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

:出口裕弘『ボードレール』

学生時代に読んでいたと思いますが、古本屋店頭100円で購入したのをきっかけに読んでみました。今から見ると、文章のやや激したトーンが時代を感じさせます。著者の性格もあるには違いないけれど、断言的で挑戦的な口調、ねばならないあるいは反語の多用。気…

:『ワールドミステリーツァー13【空想篇】』

こんな本が出ているとはつゆ知りませんでした。 各国別の魔界、ミステリーゾーン解説シリーズ「ワールドミステリーツァー」の別冊だそうです。表題のとおり、どこにもない場所、現実にはない空想の場所をテーマに、まとめた一冊。 壺中天や桃源郷、絵の中の…

:ガイ・エンドア『パリの王様―大アレクサンドル・デュマ物語』

最近古本屋へも行かないので、最近読んだ本シリーズで、回数を稼ごうと思います。 この本はエンドアがデュマを素材に書いた小説であって、エピソードの大半は僅かの資料をもとに想像力で大幅に話を拡げて書いたもののようです。それでこんなに面白いのだと思…