2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

高柳誠の散文詩9冊

高柳誠『卵宇宙/水晶宮/博物誌』(湯川書房 1983年) 高柳誠『都市の肖像』(書肆山田 1988年) 高柳誠『塔』(書肆山田 1993年) 高柳誠『綾取り人』(湯川書房 1985年) 高柳誠/小林健二(装画)『星間の採譜術』(書肆山田 1997年) 高柳誠『夢々忘るる勿…

たにまち月いち古書即売会ほか

8月から9月にかけては、8月の上記古本市へ行ったほか、もっぱらオークションで購入しました。たにまち月一古書即売会は、阪神西宮で呑み会があったついでに立ち寄ったものです。 いつもの矢野書房で、下記2冊。 杉山平一『戦後関西詩壇回想』(思潮社、03年2…

清岡卓行『萩原朔太郎「猫町」私論』

清岡卓行『萩原朔太郎「猫町」私論』(文藝春秋 1974年) 架空の町、あるいは幻覚の町を描いた小説である萩原朔太郎の「猫町」についての評論を読んでみました。「猫町」は、朔太郎の詩に熱中していた学生時代に読んで、惹きこまれた覚えがあります。 著者は…

君野隆久『ことばで織られた都市』

君野隆久『ことばで織られた都市―近代の詩と詩人たち』(三元社 2008年) いくつかのテーマの異なった文章が収められていますが、そのなかで、タイトルにもなっている「ことばで織られた都市」と「水路の詩学」が、異界のテーマに関連するような気がして、読…

ジル・ラプージュ『ユートピアと文明』

ジル・ラプージュ中村弓子/長谷泰/巌谷國士訳『ユートピアと文明―輝く都市・虚無の都市』(紀伊國屋書店 1988年) 結構大部な本。ユートピアを古代から現代にかけて通覧し、ユートピアの事例や関連した議論がたくさん盛り込まれていました。これもフランス独…