2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

:金子民雄『ルバイヤートの謎』

金子民雄『ルバイヤートの謎―ペルシア詩が誘う考古の世界』(集英社新書 2016年) 珍しく新刊を読みました。出かける時に軽い本をと鞄に入れたのがきっかけです。すでに知っているような話が三分の一はありました。新書なので、ルバイヤートを初めて知る人の…

:ピエール・ルイスの評伝

沓掛良彦『エロスの祭司―評伝ピエール・ルイス』(水声社 2003年) 『黒い瞳のエロス』を読んで、ピエール・ルイスの人物像に興味が湧いたので読んでみました。536頁にもなる大部の本で、横になって読むことが多いので腕が疲れました。 著者はフランス文学は…

:ドミニク・ボナ『黒い瞳のエロス』

ドミニク・ボナ川瀬武夫/北村喜久子訳『黒い瞳のエロス―ベル・エポックの三姉妹』(筑摩書房 1993年) アンリ・ド・レニエの周辺情報が満載されているようなので読みました。レニエが出入りした文学サロンの主宰エレディアの娘三姉妹を中心とした評伝です。…

:ジョルジュ・プーレ二冊

/// ジョルジュ・プーレ金子博訳『三つのロマン的神話学試論』(審美社 1975年) ジョルジュ・プーレ近藤晴彦訳『詩と円環』(審美社 1973年) 両冊とも大昔から持っていて、読んでなかった本。プーレは他に『人間的時間の研究』というのを持っていたはずだ…

:Camille Lemonnier『Un mâle』(カミーユ・ルモニエ『雄』)

Camille Lemonnier『Un mâle』(Jacques Antoine 1977年) 生田耕作旧蔵書。この本を買ったとき同じ著者の『L’HOMME EN AMOUR』というのも買って、それが「デカダン叢書」の一冊だったので、世紀末の雰囲気を期待して読みましたが、結果は期待外れと言うしか…

:下鴨納涼古本まつりと阪神夏の古書ノ市

本日は、酷暑のなか、下鴨古本まつりの初日に行ってまいりました。歳とともに徐々に買う意欲も減退し、収穫らしきものも少なくなってきました。ここ数年で最少の購入点数となりました。 10時オープンの30分前に会場に到着。場内をうろうろしビニールのカバー…

:ルイ・カザミヤン『象徴主義と英詩』

ルイ・カザミヤン岡本昌夫/竹園了元訳『象徴主義と英詩』(松柏社 1965年) デ・ラ・メアの「耳を澄ますものたち」が象徴主義的な作品として取り上げられているのを見つけ、他の所も面白そうなので読んでみました。著者はフランス人で、ソルボンヌの英文学の…

:デ・ラ・メア評伝

新里文八郎『DE LA MARE』(研究社 1935年) デ・ラ・メアをずっと読んできましたが、このあたりで一応の締めくくり。デ・ラ・メアの評伝と作品紹介の本です。研究社の「英米文學評傳叢書」の一冊。この叢書は10数冊ほど所持していますが、古本を手あたり次…