2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

:和田信二郎『巧智文學』

和田信二郎『巧智文學―東西共通の趣味文學』(明治書院 1950年) この本もずいぶん昔に買って積んであった本。塚本邦雄がこの本を編集者から渡されたことが『ことば遊び悦覧記』を書く端緒となったと、同書の「跋」に書かれています。塚本邦雄を動かすほどの…

:ことば遊びの本二冊

/// 池田弥三郎編『日本語講座第二巻 ことばの遊びと芸術』(大修館書店 1976年) 桑原茂夫『不思議の部屋・1 ことば遊び百科』(筑摩書房 1982年) この二冊は、ともにシリーズ中の一冊ですがかなり性格が異なっています。前者はいろんな角度から日本語を考…

:日本のことば遊びについての本二冊

/// 鈴木棠三『ことば遊び』(中公新書 1981年) 綿谷雪『言語遊戯の系譜』(青蛙房 1964年) 両方とも古典的必読本と言えると思いますが、長らく本棚に眠っておりました。日本のことば遊びの歴史と全容を知るには、やはり中公新書の一冊が要点を無駄なくま…

:FRANZ ELLENS『LA PENDULE EMPIRE suivi de trois contes exemplaires』(フランツ・エランス『帝政様式の置時計と3つの教訓的短篇』)

FRANZ ELLENS『LA PENDULE EMPIRE suivi de trois contes exemplaires』(L’AMITÉ PAR LE LIVRE 1964年) 続いて、またフランツ・エランスの短篇集。「教訓的」という訳がいいかどうか不安ですが、いずれも悲恋、悲劇で終わる作品です。相変わらず、文章の読…

:郡司利男『アダムのへそ―言語文化随想』

郡司利男『アダムのへそ―言語文化随想』(桐原書店 1984年) 引き続いて郡司利男の本。前回の『ことば遊び12講』が月刊「言語」に連載したシリーズものであったのに対して、これはいろんな雑誌への寄稿を集めたものですが、『ことば遊び12講』がことば遊びの…

:四天王寺春の大古本祭りと京都勧業館の春の古書大即売会二本立て

暖かくなって、いよいよ本格的な古本市シーズンに突入。関西では、大阪、京都と続いて大きな古本市がありました。四天王寺は古本仲間の都合もあり二日目に集結。池崎書店、シアル、ロビンなどで購入。 なかでまずまず収穫と言えるのは下記。 小林秀雄他訳『…