2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

:ジャン・ピエロ渡辺義愛訳『デカダンスの想像力』

大変分かり易く面白く読めました。何が分かり易かったかと考えると、デカダンスと呼ばれる世紀末の作家芸術家の傾向について、いろんな視点から幅広く丁寧に解説していることでしょう。この手の本はほとんどといって良いほど、趣味に淫した筆致に終始し一面…

:オークション落札で別の本が届きびっくり

オークションには波があるようで、興味を惹かれる本が見つからない時が続くこともあれば、ある日突然あちこちの出品者から続々と出てくることもあるという具合です。 引越ししてしばらく入札しない日が続きましたが、久しぶりに3つの出品者に入札し、何事も…

:演奏会への道すがら南海高野線沿線TS書店支店めぐり

昨日、大阪狭山市にあるSAYAKAホールへ、河合優子さんとワルシャワ・フィルメンバーによる演奏会へ行ってきました。 演奏会は、ショパンのピアノ協奏曲1番、2番をピアノと弦楽四重奏で演奏するという珍しいもので、ピアニストにとってはハードだったと思いま…

:サン=サーンス『ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調 Op.61』

「ときどき音楽」の音楽の話題がなかなか出てこないので、不審に思われている方もいらっしゃるでしょうから、ここいらで音楽の話題。 先日、昔の職場の同僚で、アマチュア・オーケストラで活動している人からお誘いがあり、久しぶりに演奏会に行きました。久…

:松浦暢『水の妖精の系譜―文学と絵画をめぐる異界の文化誌』

(ブグロー「黄昏の水の精」) この本の良いところは図版が多数収録されていて、その大半があまり見たこともないものというところにあります。ウィリアム・ブグローやエドワード・ポインター、ギュスターヴ・モッサ、陣内松玲など、この本で初めて知りました…

:たにまち月いち古書即売会と弁天町オーク200古本祭り他

先日、関西の古本仲間で古書市のはしごをし、私にとっては久しぶりの古書市を堪能しました。とくに弁天町古本祭りは屋根がガラス張りのところで開催されていたので、野外古本市に行った時のような開放感がありました。 二つの古書市でまだ飽き足らず、宴会の…

:鹿島茂『パリの異邦人』

日本人のパリについて書かれた今橋映子さんの本に刺激を受けて、今度は日本以外のパリの異邦人についての本を読んでみました。 リルケ、ヘミングウェイ、オーウェル、ヨーゼフ・ロート、ヘンリー・ミラー、アナイス・ニン、エリザベス・ボウエン、ガートルー…

:Claude CÉNAC(クロード・セナック)『DES MILLIARDS DE SOLEILS』(無数の太陽)

しばらくごたごたでフランス語の本を読んでいませんでしたが、少し落ち着いたので易しい本から読み始めました。ジュニア向けの本なので、さすがに10日ちょっとで読めました。 これは確かずっと前に百万遍の古書市で買ったものです。クロード・セナックという…

:久しぶりに難波の古本屋と天三プチ古書即売会他

先週は、昔の職場仲間との宴会と中学高校時代の音楽友達との飲み会の二つがあり、それぞれ早い目に家を出て、久しぶりに古本屋を回りました。 1回目は心斎橋の会合だったので難波へ出かけました。むかし日本橋電気街の裏手にあって詩の本をたくさん置いてい…