2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧
実に丹念に調べています。書誌的論究というのはかくあるべきという見本だと思います。見逃しそうな雑誌や紀要も網羅しているのは素晴らしい。一般の読書人に比べて、大学や学会などの専門家間ではこうした情報は入りやすいのに違いありませんが。 名前も知ら…
このところ強く惹かれているジャン・ロランやローデンバックの近くに居た人の評伝なので、読んでみました。 いきなり冒頭の第1章で、固有名詞の洪水に見舞われ魂消てしまいました。その前の「感謝の辞」で延々と人名が羅列してあり、これは外国の受賞風景で…
先週、大阪で同じ時期に二つの古本市があり、昔からの古本仲間と一緒にはしごをしました。 ツイン21古本フェアでは、お昼の休憩をはさんで、3時間ほど滞在、下記を購入。 日夏耿之介『風塵静寂文』(櫻井書店、昭和17年5月、1000円) →ぼろぼろの本だが紙質…
/// 一昨年大阪の古本屋で購入した本。1897年出版というかなり古いもので、写真のように革できれいにルリユールされています。 今年はじめのフランス語読書なので、ページ数も少なく文章も易しそうなものを選びました。しかも昨年読んだ『Princesses d’ivoir…
昨日は、新しく入会した会社OBの麻雀親睦会に参加するのに大阪まで出たついでに、いつもの堺筋本町と大江橋のT書店2店と難波のT書房に立ち寄り下記の本を購入。 /// /// 吉江孤雁『霧の旅』(中興館、大正3年6月、500円) 富士川英郎『リルケと《軽業師》』…
/// 昨年末に読んだ本です。原詩と一緒に読みました。 原詩は『ŒUVRES DE GEORGES RODENBACH Ⅰ』(MERCURE DE FRANCE、1923)による。 原文だけでは、私の語学力ではとうてい読みこなせませんが、翻訳と見比べながら読むと、原詩の味わいが分かるように思え…
マルセル・ブリヨンについて日本で初めての論集が昨年末出版されました。すでに『鎌倉幻想行』で若干ブリヨンについての言及を行い、『幻影の城館』『砂の都』を翻訳されている村上光彦氏というので、さっそく飛びついて読んでみました。 ブリヨンの全小説の…