2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

:日夏耿之介の雑誌と本

前回、大きな買い物をしたと予告をしておりましたが、品物が届きました。 関川左木夫/長谷川仁復刻監修「聖盃」「假面」全29冊復刻版(冬至書房新社、82年、10000円)→200組限定。元の雑誌は、(假面社刊、大正元年12月・創刊号〜大正4年6月・第4巻6号、…

:林丈二『ロンドン歩けば・・・』

林丈二『ロンドン歩けば・・・』(東京書籍 2002年) 気楽に読めそうな本を選んでみました。前回読んだ『英国パブ・サイン物語』との共通点は、町なかの事物を観察するという点。実際、この本でもいくつかのパブ・サインが紹介されていますが、その中で雑誌…

:櫻庭信之『英国パブ・サイン物語』

櫻庭信之『英国パブ・サイン物語―酒場のフォークロア』(研究社出版 1993年) ヨーロッパの街並みは落ち着いた感じで好きですが、それはアジアでは町中に氾濫している毒々しい看板がないことが大きな要素の一つだと思います。ヨーロッパの看板は、鉄細工や木…

:堺筋本町T書店は古本の宝庫

先週水曜日は、恒例会社OB麻雀大会、いつも必ず立ち寄る堺筋本町T書店に、この日は家を遅く出たこともあり、寄らないでおこうかと迷いながらも、ちょっと覗いたところ、これが大正解。探していた本をいくつか買うことができました。 P・ルイス、O・ユザンヌ…

:川崎寿彦、庭と森の英国社会史二冊

/// 川崎寿彦『庭のイングランド―風景の記号学と英国近代史』(名古屋大学出版会 1983年) 川崎寿彦『森のイングランド―ロビン・フッドからチャタレー夫人まで』(平凡社 1987年) 20年以上前に、同じ著者の『楽園と庭』『鏡のマニエリスム』『楽園のイング…

:Jean-Baptiste Baronian『Scènes de la ville obscure』(ジャン・バティスト・バロニアン『不思議な町のできごと』)

Jean-Baptiste Baronian『Scènes de la ville obscure』(ROBERT LAFFONT 1977年) 2年前パリ、ブラッサンス公園古本市での購入本。題名に惹きつけられて買いました。バロニアンという名前は、幻想小説についての評論を書いている人ということで知っていま…

:カンタベリー物語に関する二冊

/// チョーサー金子健二訳『カンタベリー物語』(角川文庫 1978年) 斎藤勇『カンタベリ物語―中世人の滑稽・卑俗・悔悛』(中公新書 1984年) 以前読んだファブリオの延長線上にもあり、かつ最近取り組んでいるイギリス本の流れで「カンタベリー物語」とその…

:四天王寺と京都勧業館古本市

ゴールデンウィークの二大古本市に行ってまいりました。 まず「四天王寺春の大古本市」、二日目の26日(土)に古本仲間と集まりました。他のメンバーが段ボール箱で購入本を郵送するなか、私は年々収穫が減って来て、下記3冊のみ。 W・B・イエーツ山宮允譯『善…

:ホルブルック・ジャクスン『イギリス世紀末文学―1890年代』

ホルブルック・ジャクスン小倉多加志訳『イギリス世紀末文学―1890年代』(千城書店 1955年) クラーク・アシュトン・スミスやホジスンなども訳している小倉多加志が、意外や、真面目な本も訳していたとは。比較的若い頃の翻訳のせいか、生硬なところも目立ち…