2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

庭についての二冊

梅津忠雄『愛の庭―キリスト教美術探究』(日本基督教団出版局 1981年) ジャック・ブノワ=メシャン河野鶴代/横山正訳『人間の庭』(思索社 1985年) 庭という言葉がタイトルにある本を適当に選んだら、かなり色合いの異なる本が二冊並んでしまいました。『…

HENRI DE RÉGNIER『L’ESCAPADE』(アンリ・ド・レニエ『束の間の逃避行』)

HENRI DE RÉGNIER『L’ESCAPADE』(MERCURE DE FRANCE 1926年) 5年ほど前、パリのブラッサンス公園の古本市で買った本。レニエの後期の長編小説です。人物造形、ストーリー展開、話を面白くするような筆運びなど、ハーレクイン・ロマンスのような大衆小説の…

ジャン・ドリュモー『地上の楽園』

ジャン・ドリュモー西澤文昭/小野潮訳『楽園の歴史① 地上の楽園』(新評論 2000年) 前回に引き続き楽園についての本。これは楽園がどう誕生し、どう考えられてきたかを文献に基づいて歴史的に展望した書物です。全体の構成もしっかりしていて、この本を一冊…

マーリオ・ヤコービ『楽園願望』

マーリオ・ヤコービ松代洋一訳『楽園願望』(紀伊國屋書店 1988年) 今回と次回は、楽園についての本を取りあげます。まず、楽園願望をユング派精神分析の立場から解説したこの本から。歴史、文学、文化人類学の知見も交えながら、人間の本性を深く掘り下げ…

フランスから古本届く

フランスに発注していた古本が、船便のはずにもかかわらず早々と届きました。価格は送料込み。 Georges-Olivier Châteaureynaud『Le Jardin dans l’île et autres nouvelles』(Librio、96年11月、1127円) NOËL DEVAULX『LA DAME DE MURCIE』(GALLIMARD、8…

雑誌「is 特集:庭園」

「is 特集:庭園」(ポーラ文化研究所 1984年) 「is」は何冊か所持しております。執筆者に私好みの人が多く、また毎回取り上げられているテーマも面白そうですが、読んでおりませんでした。よく考えてみると、昔は忙しかったせいか雑誌はパラパラ見をするぐ…