2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

:林哲夫の2冊

/// 林哲夫『喫茶店の時代―あのとき こんな店があった』(編集工房ノア 2002年) 林哲夫『古本屋を怒らせる方法』(白水社 2007年) 林哲夫は関西を拠点に古本に関する著作を執筆している数少ない一人(他には高橋輝次、山本善行ぐらいか)。他に古本に関す…

:松村みね子関連2冊

/// フィオナ・マクラオド松村みね子訳『かなしき女王―ケルト幻想作品集』(沖積舎 1989年) 片山廣子『新編 燈火節』(月曜社 2007年) 松村みね子の名前は大昔『愛蘭土戯曲集』でダンセイニを訳している人というので知っていましたが、何年か前、新聞の書…

:FRANZ HELLENS『FANTÔMES VIVANTS』(ALBIN MICHEL 1955年)(フランツ・エランス『幽霊のような人々』)

1945年が初版で、この本は第2版。六篇の短編が収められており、うち四つが戦前の作品、二つは第2版で付け加えられたもののようです。 「FANTÔME(幽霊)」という言葉があったので幽霊が出てくるのかと思ったら、少しはそれらしいのが出ますが、ほとんどは幽…

:フォション『ロマネスク彫刻』ほか

先日、会社OB麻雀会で大阪へ出た折、大江橋T書店にて下記2冊を購入。 1100円均一と少し高めだったので買える本があるか心配でしたが、長年探していた本が見つかりました。 /// アンリ・フォション辻佐保子訳『ロマネスク彫刻―形体の歴史を求めて』(中央…

:カサリン・バスフォード+阿伊染徳美『グリーンマン伝説』(社会評論社 2004年)

最近新刊書店で偶然目にしたもの。古本屋ばかりに出入りしていると新刊情報に疎くなります。 ポルトガルの教会や宮殿で口から葉っぱを出している彫像をあちこち見たのでグロテスク文様の一種かと思っていましたが、グリーンマンというひとつのジャンルを形成…

:ユルジス・バルトルシャイティス西野嘉章訳『幻想の中世―ゴシック美術における古代と異国趣味』(リブロポート 1985年)

この本も随分長い間寝かしていた本。 前に同著者の『異形のロマネスク』を読んだときも凄いと思いましたが、今回も強烈なインパクトを受けました。 なにが凄いと言って、建物や彫刻の装飾や、写本欄外装飾、絵画、版画、古代彫石、印章、織物など、様々な装…

:最近はまっているCD「fado de COIMBRA(コインブラ・ファド)」

先日のポルトガル旅行で、コインブラでファドのコンサートを聴いた時に購入したCDにはまっています。 コインブラの町に着いて歩いていると、黒いマントの女性がコンサートの呼び込みをしていました。事前の旅行ガイドブックでコインブラのファドのことを知…

:篠田知和基『ヨーロッパの形―螺旋の文化史』(八坂書房 2010年)

先日このブログでもご紹介した『フランス幻想文学の総合研究』で面白かったので、珍しく新刊で購入。篠田知和基は幻想文学研究の後、民話伝説研究の方に向かって行ったところまでは知っていましたが、さらに、こうした文化史文明史の分野にまで触手を伸ばし…

:再び生田耕作旧蔵書購入

昨年、ホームページと東京古書会館洋書市出品の双方でG堂の生田耕作旧蔵書を何冊か購入しましたが、見落としていたのか、こちらの興味が変わったのか、それとも新たに追加があったのか、見た覚えのない本をG堂のホームページでまた見つけたので、慌てて購…