2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

:オークションで日夏耿之介『咒文』、サンボーホールひょうご大古本市

オークションも波があるようで、しばらく入札しておりませんでしたが、急に欲しい本が目に付くようになり、何点か落札しました。 そのなかでも極めつけは、 日夏耿之介『詩集 咒文』(冬至書房、昭和40年1月、3900円) 復刻版ですが、とてもきれいな本で撫で…

:杉田英明編『桃花源とユートピア』(平凡社 1989年)、芳賀徹「桃花源の系譜」(『文学の東西』日本放送出版協会 1988年所収)

/// 昔から、異界訪問譚が好きですが、『桃花源とユートピア』を手にして、異界訪問譚のアジアでの原点とも言うべき「桃源郷」を中心に、知らない話がたくさんありそうなので読んでみました。その解説の中で、芳賀徹の「桃花源の系譜」のことが出ていたので…

:鹿島茂『妖人白山伯』(講談社 2002年)

鹿島茂初の小説、といっても10年近く前のものですが読みました。 怪作としか言いようがありません。歴史小説でもあり、ミステリーでもあり、ポルノ小説でもあります。 歴史小説としては、幕末から明治中期にかけての日仏交渉史を歴史上の人物を鏤めながら辿…

:三つの古本市をはしご 古本病極まる

先週末は、大阪では珍しく三つの古本市が重なって開催されたので、行ってまいりました。 弁天町のオーク古本祭と、大阪古書会館の月いち古書即売会、それと今回新しく始まった天満橋のタツタビル古書ノ市です。 一日に古本市を3ヶ所はしごしたのは初めてで…

:MARCEL BRION 『LA CHANSON DE L’OISEAU ÉTRANGER』(ALBIN MICHEL 1958)(マルセル・ブリヨン『異国の鳥の歌』)

標記の本の中で、前回読んだ『Contes fantastiques(幻想物語集)』に入っていない10篇の短編を読みました。 何より嬉しかったのは、アンカットのページを一枚ずつペーパーナイフで切りながら読む喜び。学生の頃憧れてその後3本もペーパーナイフを持ちなが…

:水の都の古本展ほか

関東以北は大変なことになっていて、こんな非常時に、のんびりした話は後ろめたい気もしますが、生駒の里にもそのうち影響が出てくるに違いないので、今のうちに羽を伸ばしていようと思います。 前回ご報告(3月1日)以降、またたくさん買い込んでしまいまし…

:荒川洋治3冊と長田弘1冊

/// /// 荒川洋治『言葉のラジオ』(竹村出版 1996年) 荒川洋治『夜のある町で』(みすず書房 1998年) 荒川洋治『忘れられる過去』(みすず書房 2003年) 長田弘『笑う詩人』(人文書院 1989年) 山本善行さんの『古本のことしか頭になかった』で、荒川洋…

:ネマニャ「悪魔のトリル」公演

音楽の話題が途切れているので一つ。昨日(3月5日) 、兵庫県立芸術文化センター大ホールで行なわれた標記のコンサートへ行ってきました。 演奏はネマニャ・ラドロヴィチ率いる弦楽6重奏ユニット「悪魔のトリル」。 /// プログラム ちらしこのコンサートへ行った…

:古本についての古本ほか

前回報告以降、何かにとり憑かれたように古本を買っています。東京まで行ってあまり収穫がなかったことの反動が今頃出てきたのか、それとも外出の機会が増えたからでしょうか。 その中で古書に関する本が目に付きます。 オークションで、古本に関する本が格…