2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

:神戸サンボーホールの古本市ほか

今日は陽気に誘われて、神戸の「第13回サンボーホールひょうご大古本市」初日に行ってまいりました。早く家を出たにもかかわらず、近鉄・阪神線は停まる駅が多くて、開場には間に合いませんでした。「街の草」が詩集をたくさん出していたほか、他の書店もな…

:田邊貞之助『ふらんすの故事と諺』

田邊貞之助『ふらんすの故事と諺』(紀伊國屋書店 1959年) REMY DE GOURMONTの『Une Nuit au Luxembourg』を読んでいて箴言風の表現が面白かったので、フランスの諺の本を読んでみようと思いました。まずはいちばんボリュームのあるこの本から。「成句と成…

:REMY DE GOURMONT『Une Nuit au Luxembourg』(レミ・ド・グールモン『リュクサンブール公園の一夜』)

REMY DE GOURMONT『Une Nuit au Luxembourg』(MERCURE DE FRANCE 1923年) Luxembourgという言葉を知ったのは、学生の頃、ネルヴァルの詩「Une Allée du Luxembourg」からでした。初めてパリに行った時も真っ先にリュクサンブール公園を訪れたことを思い出…

:荷風伝二冊

/// 佐藤春夫『小説永井荷風伝 他三篇』(岩波文庫 2009年) 小門勝二『永井荷風の生涯』(冬樹社 1977年) 永井荷風の伝記を二冊読んでみました。佐藤春夫は慶応大学で荷風の講義を聴き、途中疎遠になった時期もありましたが、『永井荷風読本』の編集を任さ…

:永井荷風関連の本二冊

/// 赤瀬雅子『永井荷風とフランス文化―放浪の風土記』(荒竹出版 1998年) 東秀紀『荷風とル・コルビュジエのパリ』(新潮社 1998年) 以前、赤瀬雅子『永井荷風とフランス文学』という似たような題名の本を読んで、荷風が愛読していたフランス文学との比較…

:GASTON LEROUX「La double vie de Théophraste Longuet」(ガストン・ルルー「テオフラスト・ロンゲの二重生活」)

/// GASTON LEROUX『ROMANS FANTASTIQUES Ⅱ』(ROBERT LAFFONT 1964年) 生田耕作旧蔵書。648ページもある大部の本のうち314ページを占める大作。この本は他に「Le fauteuil hanté(呪われた椅子)」「L’homme qui a vu le diable(悪魔を見た男)」「Le coe…