2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

:辻静雄の料理に関する本二冊

辻静雄『料理人の休日』(新潮文庫 1987年) 辻静雄『ヨーロッパ一等旅行』(新潮文庫 1984年) 本間千枝子の本に辻静雄について何カ所か言及があったので、本棚にあるのを見つけて読んでみました。二冊とも、ワインも出てきますが、料理に関する記述が中心…

:近所に新古書店B開店

先週末、わが家から徒歩圏内に新古書店Bが開店しました。さっそく開店セールの割引券を片手に行ってきました。駐車場も満杯で車道に車の待ち列ができるほどのにぎわい。本部役員らしきおじさんが車の誘導なんかをしてたりしました。 以前生駒の別の場所にあ…

:Alexandre Dumas『La main droite du sire de Giac et autres nouvelles』(アレクサンドル・デュマ『ジアック侯の右手ほか短編集』)

Alexandre Dumas『La main droite du sire de Giac et autres nouvelles』(Gallimard 2011年) 大阪のK書店で新刊で購入したデュマの短編集。103ページしかない薄い本です。三編収録されていますが、いずれも怪奇風味のあるものを選んでいるようです。うち…

:本間千枝子『バッカスが呼んでいる―ワイン浪漫紀行』

本間千枝子『バッカスが呼んでいる―ワイン浪漫紀行』(文藝春秋 2002年) 気楽に読める本をと思い手に取りました。飲食にまつわるエッセイをソファで寝ころびながら読むほど快適なものはありません。これに次ぐのは本(とくに古本)、音楽についての文章でしょ…

:アーサー・クレイバラー『グロテスクの系譜―英文学的考察』

アーサー・クレイバラー河野徹/上島建吉/佐野雅彦訳『グロテスクの系譜―英文学的考察』(法政大学出版局 1971年) グロテスクという言葉を知ったのはいつの頃でしたか。マーラーの交響曲2番のジャケット解説で三楽章を「グロテスクな光景」と表現しているの…

:PIERRETTE FLEUTIAUX『Métamorphoses de la reine』(ピエレット・フルティオー『女王の変身』)

/// PIERRETTE FLEUTIAUX『Métamorphoses de la reine』(GALLIMARD 1984年) 昨年パリ古本ツアーでfolio版(1990年刊)を購入しましたが、家へ帰ってから本棚を眺めていたらGallimardの初版をすでに所持していることに気づきました。国内のどこかの古本屋で買…

:オークションでほそぼそ購入

寒い時期は、外出も少なくなりまたわざわざ古本市や古本屋へ行く気もしないので、もっぱら家にこもって、オークションを眺めることになります。吝嗇な性分ゆえ競り負けることが多いですが、誰にも気づかれずにひっそりと落札できることもあります。 オーマー…

:中条省平のドールヴィイ論と翻訳『デ・トーシュの騎士』

/// 中条省平『最後のロマン主義者―バルベー・ドールヴィイの小説宇宙』(中央公論社 1992年) バルベー・ドールヴィイ中条省平訳『デ・トーシュの騎士』(ちくま文庫 2012年) いよいよフランス語の本は除いて手持ちのドールヴィイは最後となりましたが、最…

:バルベー・ドールヴィイの箴言集

バルベー・ドールヴィイ宮本孝正訳『高貴なる人々に贈る言葉』(審美社 1989年) あまり見かけない本。昨年オークションで発見しました。 ドールヴィイが最晩年に編んだ箴言集に訳者が一部追加したもの。『亡びざるもの』と同じ訳者です。 ドールヴィイの気の…