2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

:象徴主義に関する二冊

/// チャールズ・チャドウィック倉智恒夫訳『象徴主義』(研究社 1972年) アルベール=マリ・シュミット清水茂/窪田般彌訳『象徴主義―マラルメからシュールレアリスムまで』(白水社 1992年) これだけ続けて象徴主義関連の本を読んでくると、いささか食傷…

:「フランス文学講座5 詩」

阿部良雄他「フランス文学講座5 詩」(大修館書店 1979年) それぞれの分野の専門家9名の執筆陣による510ページの大著。中世からバロック、古典主義から高踏派、象徴派以降でそれぞれ単行本になるぐらいの充実度で、新書版にくらべて読み応えがありました。…

:興味の範囲がだんだん狭くなってきた

大きな古本市が二つ連続した後は、ほそぼそと購入しています。最近は、購入の範囲が狭まってきたように思います。置く場所の問題もあると思いますが、やはり残り時間の短くなった歳のせいかと。大昔は自然科学の本までも買っていたのに。この10年前ぐらいま…

:ルネ・ラルー『フランス詩の歩み』

ルネ・ラルー小松清/武者小路実光訳『フランス詩の歩み』(文庫クセジュ 1979年) クセジュ文庫のフランス詩関連本は、以前、『フランス詩法』と『フランス詩の歴史』とを読みこのブログでも取り上げました(2011年2月6日記事参照http://d.hatena.ne.jp/ikom…

:窪田般彌編『現代フランス詩論大系』

窪田般彌編『現代フランス詩論大系』(思潮社 1977年) アポリネール以降24人の詩人の詩論を集めています。ずっと読まずに置いておいた本。読む前から難しそうに思えたし、字が詰まっている感じがして敬遠しておりました。案の定、人によっては何を言おうと…

:ANDRÉ HARDELLET『LE SEUIL DU JARDIN』(アンドレ・アルドレ『庭園の入口』)

ANDRÉ HARDELLET『LE SEUIL DU JARDIN』(GALLIMARD 1996年) マルセル・シュネデールの『フランス幻想文学史』で知った作家。今回初めて読みました。話の展開の明快さや文章の素直さからはいかにも現代の小説という印象です。ハードボイルド的な要素、ポル…

:廣瀬哲士『新フランス文学』

中函 廣瀬哲士『新フランス文学―ナチュリスムよりシュルレアリスム』(東京堂 1930年) 著者については知りませんでした。「仏蘭西文學」という雑誌の同人ということですが、おそらくどこかの大学の先生だったと思われます。この本は「詩」「劇」「小説」「…

:京都市勧業館春の古書大即売会ほか

春は古本の季節。四天王寺に続いて勧業館に行ってまいりました。初日は二日酔いだったので、二日目。平日にもかかわらず、開場前には長蛇の列ができていました。この辺が京都と大阪の違いか。いつも同じ店で購入することが多いので、あらかじめその店をリス…

:四天王寺春の大古本祭りほか

標記古本市の初日、古本仲間とともに参戦。 フランスでの無節操な買い方を反省してか、野外古本市にしては珍しくあまり買えませんでした。6冊、いちばん高い本が300円で、計1400円也。 まずI堂というお店で二冊。 堀田郷弘訳編『バスク奇聞集』(教養文庫、8…