:四天王寺春の大古本祭りほか

 標記古本市の初日、古本仲間とともに参戦。

 フランスでの無節操な買い方を反省してか、野外古本市にしては珍しくあまり買えませんでした。6冊、いちばん高い本が300円で、計1400円也。
まずI堂というお店で二冊。
堀田郷弘訳編『バスク奇聞集』(教養文庫、88年8月、200円)
J・サンプソン編庄司浅水訳『ジプシー民話集―ウェールズ地方』(教養文庫、91年4月、200円)
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 次に、D堂の、1冊300円、2冊500円、3冊以上1冊200円というコーナーで二冊。
チャールズ・チャドウィック倉知恒夫訳『象徴主義』(研究社、昭和47年12月、250円)
堀尾實善『月と文學』(立命館出版部、昭和9年2月、250円)

 S書店にて、ほとんど持っているに等しいが、立派な本が安かったので。
鈴木信太郎譯詩集 下巻』(白水社、53年8月、300円)

 Aでは、古い本が1冊200円、3冊500円でたくさん出ていて、仲間の一人は一挙に30冊ほど買ったみたいですが、私はきれいな本を選びました。デ・ラ・メアの子ども向きの詩を集めたものです。これなら易しいかと。
WALTER DE LA MARE『Collected Rhymes and Verses』(faber and faber、89年、200円)

 その後、森之宮キューズモールというところで開かれていた古本市と一箱古本市も覗きましたが、収穫なし。一箱古本市というのも、自分と同じ趣味の人たちが集まったものでないとなかなか寂しいものです。


 4月以降は、ぼちぼちと下記の本を買っておりました。
 まず、3月末にオーダーしていた本がインドから届きました。インドからでこの値段ではほとんど送料だけのようなもの。内容はジャン・ロランの友人オクターヴ・ユザンヌが思い出を綴ったもの。
OCTAVE UZANNE『JEAN LORRAIN L’ARTISTE-L’AMI SOUVENIRS INTIMES LETTRES INÉDITES』オンデマンド・リプリント版(Les Amis d’Édouard、1913年、828円)

 会社OB麻雀会の途中に寄った堺筋本町T書店にて、
杉山二郎『大仏建立』(学生社、昭和61年7月、626円)
ホルヘ・ルイス・ボルヘス鼓直他訳『永遠の薔薇・鉄の貨幣』(国書刊行会、89年7月、626円)
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 ほか、オークションでは、
堀口大學研究資料集成第5輯』(松本和男、07年3月、3000円)→日夏耿之介堀口大學の門弟らの素性が写真つきで紹介されている珍しいもの。
香山雅代『虚の橋』(編集工房ノア、92年1月、300円)
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