2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

たにまち月いちと夏の阪神古書ノ市ほか

先週日曜日に、たにまち月いち古書即売会と阪神百貨店の夏の古書ノ市のはしごをしてきました。勢い込んだ割には、これといった収穫はありませんでしたが、とりあえず報告。 たにまち月いちでは、下記の4冊。 矢野書房にて、 花岡謙二編『日本植物歌集』(寺…

夢に関する最後の二冊

ミシェル・レリス細田直孝訳『夜なき夜、昼なき昼』(現代思潮社 1970年) 瀧口修造『三夢三話』(書肆山田 1980年) 長らく夢をテーマとした読書について書いてきましたが、このあたりでいったんけりを付けたいと思います。最後の二冊は、強いてまとまりを…

清岡卓行の夢に関する三冊

清岡卓行『夢を植える』(講談社 1976年) 清岡卓行『夢のソナチネ』(集英社 1981年) 清岡卓行『ふしぎな鏡の店』(思潮社 1989年) 『書物の王国2 夢』で、「帰途」を読んで面白かったのと、「幻想文学 特集:夢文学大全」で、東雅夫が、戦後作家の夢をテ…

Frédérick Tristan『Le dieu des mouches』(フレデリック・トリスタン『蠅たちの王』)

Frédérick Tristan『Le dieu des mouches』(CHRISTIAN BOURGOIS 1974年) 引き続きフレデリック・トリスタンを読んでみました。10年ほど前、パリのLibrairie Henri Vignesという古本屋で1ユーロで購入した本。手紙文が少し挿まれるだけで、あとは全篇日誌の…

島尾敏雄の二冊

島尾敏雄『その夏の今は・夢の中での日常』(講談社文庫 1972年) 島尾敏雄『島へ―自選短篇集』(潮出版社 1972年) 「ユリイカ」の夢特集号で、清水徹が加賀乙彦との対談の中で、島尾敏雄の夢の物語を紹介していたり、「伝統と現代」の夢特集で、岡田啓とい…

内田百閒『冥途・旅順入城式』

内田百閒『冥途・旅順入城式』(新潮文庫 1943年) 「幻想文学46 夢文学大全」に収められていた藪下明博「夢のリアリティー」で、内田百閒の『冥途』が紹介されていて、面白そうだったので、読んでみました。『冥途・旅順入城式』は、学生の頃から、幻想小説…