2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

:阿部筲人『俳句―四合目からの出発』

阿部筲人『俳句―四合目からの出発』(講談社学術文庫 1998年) 江國滋の『阿呆旅行』で激賞されていたので読んでみました。なるほど、初心者の私には、実際の句作に参考になるような注意書きがたくさんあったので、勉強になりました。いくつかの点をあげてみ…

:古本購入もいよいよ先細りか

最近古本屋へ行っても手ぶらで店を出ることが多くなってきました。大阪に出るときは、いつも堺筋本町と難波のT書店に立ち寄っているのですが、なかなか買えません。昔のように、いつか読むだろうと興味の範囲を広げて買うことが少なくなってきたんだと思いま…

:GÉRARD PRÉVOT『LE SPECTRE LARGE et autres contes fantastiques』(ジェラール・プレヴォ『大きい幽霊―幻想短篇集』)

GÉRARD PRÉVOT『LE SPECTRE LARGE et autres contes fantastiques』(marabout 1975年) GÉRARD PRÉVOTは、これで4冊目です。タイトルどおり幽霊譚、しかも幽霊が復讐する話が多いですが、彷徨譚あり、酩酊小説あり、ミステリーあり、ドタバタSFあり、チェス…

:続けて江國滋の三冊

/// 江國滋『スペイン絵日記』(新潮社 1986年) 『伯林感傷旅行―旅券は俳句』(新潮社 1991年) 『イタリアよいとこ―旅券は俳句』(新潮社 1996年) これで手持ちの江國本は全部読んでしまいました。今回は海外旅行記ばかりで、うち二冊は「旅券は俳句」シ…

:江國滋の三冊

/// 江國滋『江國滋俳句館』(朝日新聞社 1986年) 『旅はプリズム』(朝日新聞社 1982年) 『阿呆旅行』(新潮文庫 1984年) 読んだ順で執筆の順は逆です(『阿呆旅行』の単行本は1973年刊)。それぞれ特徴があって、『江國滋俳句館』は文字どおり、自作も…

:ローデンバック『樹』とその訳者村松定史の本

/// ジョルジュ・ローデンバック村松定史訳『樹』(森開社 2009年) 村松定史『旅と文学』(沖積舎 2011年) 村松定史『たそかれ』(芸林書房 2001年) 読んだ順です。まずレオン・ブロワのごてごてした文章を読んだ後の口直しとして、優しく静かな本を読も…

:百万遍秋の古本まつり他

百万遍秋の古本まつりの初日、町内会の用事をすばやく済ませて出かけました。出町柳駅着が10時すぎ。近くのR書店バーゲンセールに駆けつけるもすでに人影はまばらで収穫なく、途中のY書店の路上展示もなし。本会場に入っても期待していたA堂でなし。今日はダ…