:百万遍秋の古本まつり他

 百万遍秋の古本まつりの初日、町内会の用事をすばやく済ませて出かけました。出町柳駅着が10時すぎ。近くのR書店バーゲンセールに駆けつけるもすでに人影はまばらで収穫なく、途中のY書店の路上展示もなし。本会場に入っても期待していたA堂でなし。今日はダメかと思っていたら、K書店の3冊500円コーナーで6冊購入。
『近代劇全集 第二十四巻 仏蘭西篇』(第一書房昭和2年10月、167円)→メエテルリンク、ヴェルハアレン、ヴァン・レルベルグ他、昔持っていたが手離していたので。
森豊『シルクロード幻想―蓮文様の道』(新人物往来社、昭和46年11月、167円)→意外と持ってなかった。
江國滋『旅はプリズム』(朝日新聞社、昭和57年1月、166円)
『明治文學全集17 二葉亭四迷/嵯峨の屋おむろ集』(筑摩書房、昭和46年11月、167円)→嵯峨の屋おむろ「夢現鏡」が目当て。
『明治文學全集22 硯友社文學集』(筑摩書房、昭和44年1月、167円)→生田葵山「團扇太鼓」「和蘭皿」が目当て。
辻邦生『のちの思いに』(日本経済新聞社、99年12月、166円)
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 隣のT書店3冊500円コーナーは空振り。Y文庫で3冊500円の1冊を手にしていたら、古本仲間からTEL、なんともう12時だとのこと。彼に2冊助けてもらって、しかも150円に負けてもらった。
木村毅『講演世界文學史』上巻(讀書展望社、昭和22年8月、150円)→講演というのが読みやすそう。エジプト、アラビア、ヘブライギリシア、ローマなど私の疎遠な古いところの話。

 昼食のあと、古本仲間から海外翻訳書関係が豊富と教えてもらったF書店へ直行するも、収穫なし。代わりにI書店で収穫がありました。
ウイルヘルム・ハウフ高橋健二訳『幽霊船』(中央公論社、昭和25年9月、500円)→内容はほとんど持っているものだが、装幀が魅力的。
バジョーフ神西清/池田豊訳『石の花』(河出書房、昭和28年10月、200円)→文庫版(8篇収録)は持っているが、こちらは14篇と数が多い。
谷口武譯『現代仏蘭西二十八人集』(新潮社、大正12年6月、200円)→ファレール、ルヴェル、マシャール、ロズニー兄、マッコルランなど。他は知らない人が多い。
『アナトオル・フランス短篇小説全集 第五巻 ジャック・トゥールヌブローシュのコント』(白水社昭和15年1月、200円)
カバー表紙


 F書房と思うが、
吉田和正『かぼちゃと風船画伯―愛と幻想の版画家・谷中安規の生と死と』(読売新聞社、98年12月、700円)→今回の最高値。

 どこで買ったか忘れたが、こんな本が出ているのは知らなかった。
矢島輝夫『子供の情景』(国文社、80年5月、500円?)

 帰りがけに、念のためA堂の3冊500円を眺めたら、1冊見つけ。どうしても3冊にならずやむなく。
巽孝之メタフィクションの謀略』(筑摩書房、93年11月、200円)

 そういえば、お手洗いへ行こうとして、知恩寺本堂の裏をまわったら、途中渡り廊下の下をくぐる所があって、下を向いて歩いていたので、おでこを思い切りぶつけてしまいました。皆さん注意してください。


 古本まつり以外では、生駒のK文庫に本を売りに行った時、
永島卓『わが驟雨』(永井出版企画、75年11月、700円)
を購入。精算時に店主と話すと、何と永島卓氏と懇意とのこと。


 近所の新古書店Bで、
篠田真由美『北イタリア幻想旅行』(三修社、87年9月、108円)

 オークションでは、1点のみ。
マリアヘスス・デプラダ大嶋仁訳『トンネルの向こう側へ』(思潮社、84年5月、250円)→この本も知らなかった。

 少し買いすぎたので、しばらくおとなしくしてましょう。