2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

:柏倉康夫『マラルメの火曜会』

柏倉康夫『マラルメの火曜会―世紀末パリの芸術家たち』(丸善株式会社 1994年) これからしばらくマラルメ関係の本を読むつもりですが、いちばん読みやすそうなこの本から。この著者については以前『マラルメの「大鴉」』というのを読んだことがあります。 …

:ポーの評論二冊

/// 谷崎精二訳『エドガア アラン ポオ全集5』(春秋社 1970年) エドガ・A・ポオ吉田健一譯『マルジナリア』(創元社 1948年) マラルメを読もうと思っていますが、その前に彼に多大な影響をあたえたと言われているポーの詩論を中心に、評論を読んでみまし…

:G・O・CHÂTEAUREYNAUD『La Belle Charbonnière』(G・O・シャトレイノー『美しき炭焼き女』)

G・O・CHÂTEAUREYNAUD『La Belle Charbonnière』(Bernard Grasset 1976年) 『Les Messagers(使者)』に引き続き読んでみましたが、期待にたがわず、ますますシャトレイノーが好きになりました。いろんな趣向の短篇が10篇集められています。いずれもどこか…

:京都下鴨神社の納涼古本まつりほか

昨日、下鴨納涼古本まつりの初日に行ってまいりました。「納涼」の意味を解しかねるほどの暑さで、参ってしまいました。10時ジャストに到着して、いちばん端の福田屋書店の均一棚をちらっと見て、新しい本しか見えなかったので素通りしましたが、これが失敗…

:エンプソン『曖昧の七つの型』

ウィリアム・エンプソン岩崎宗治訳『曖昧の七つの型』(研究社 1980年) この本を読んだのは、この本のタイトルに惹かれたからで、象徴主義との関連のことが書かれてるのではという興味からです。ずいぶん昔に博学の友人からこの本の存在を教えてもらって以…

:新倉俊一『ノンセンスの磁場』

新倉俊一『ノンセンスの磁場』(れんが書房新社 1980年) この本は、20年近く前に一度読んだことがあります。このところ、ことば遊びの本を読んでいるうちに、ノンセンス詩についてまた興味が湧いたため再読してみました。もちろん内容はほとんど覚えており…