2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「伝統と現代 総特集:夢」

高田衛/遠丸立/笠原伸夫ほか「伝統と現代 総特集:夢―想像力の源泉と文化の祖型」(伝統と現代社 1973年) 大昔に買って大事に置いておいた本。いくつかの論文は読んだ形跡がありますがまったく覚えておりません。「伝統と現代」は他にも、関心のあるテーマ…

NOËL DEVAULX『LE PRESSOIR MYSTIQUE』(ノエル・ドォヴォー『神秘の圧搾機』)

NOËL DEVAULX『LE PRESSOIR MYSTIQUE』(GALLIMARD 1982年) 本書は、1937年から45年に書かれた作品を集めて1948年に出版されています。前回読んだ『l’auberge Parpillon(パルピヨン館)』は、1937年から44年までの作品をまとめて1945年に出版されています…

M・ポングラチュほか『夢の王国』

M・ポングラチュ/I・ザントナー種村季弘/池田香代子/岡部仁/土合文夫訳『夢の王国―夢解釈の四千年』(河出書房新社 1987年) 大部の本。三部に分かれ、第一部は、夢をどう考えたかについて古代から現代までの歴史的地域的概観、第二部は、夢に登場する事物の…

ボルヘス『夢の本』

J・L・ボルヘス堀内研二訳『夢の本』(河出文庫 2019年) 持っていたと思っていたが見当たらなかったので最近買った本。ボルヘスによる夢のアンソロジー。夢なので総じて短く、いちばん長いもので24頁、全部で113の話が収められています。さすがにボルヘスだ…

G.H.シューベルト『夢の象徴学』

G.H.シューベルト深田甫訳『夢の象徴学』(青銅社 1976年) 夢についての本を続けて読んでいると、これまでと重複するような記述を多く目にするようになりました。今回は少し時代をさかのぼって、1814年の著作。動物や昆虫の生態、人間の神経組織など幅広い…