2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧
マックス・リュティ小澤俊夫訳『昔話 その美学と人間像』(岩波書店 1986年) 裏表紙の見返しにアシヤ書房のシールが貼ってありました。学生の頃に何回か行ったことがありますが、今はもうない店で、懐かしい。 リュティの晩年の作で(原書は1975年出版)、そ…
小沢俊夫『世界の民話―ひとと動物との婚姻譚』(中公新書 1979年) 先月末に生駒で小沢俊夫の講演会を聞く機会があり、それをきっかけに、読まずに放っておいた民話関連の本を読みだしました。先日の『民間説話』に続いては、その講演者の本です。 まず、講…
2月初旬、大阪四天王寺で新たな古本祭が開催されるというので、いそいそと出かけました。はじめての企画ということで期待しておりましたが、冬なので野外は寒いと考えたのか、バラック状の建物のなか狭い空間に本をぎゅうぎゅうと押し込んだ感じで、通路も狭…
S・トンプソン荒木博之/石原綏代訳『民間説話―理論と展開』(現代教養文庫 1977年) 1月下旬に生駒で民話研究者小澤俊夫の講演会を聞いたのがきっかけで民話に関した本を読んでみました。上下二巻、各冊400頁の分厚い本で、なかなか読みごたえがありました。…
Alexandre Dumas『Les frères corses』(l’aube 2006年) 3年前ブラッサンス公園古本市で買ったもの。序文によると、『コルシカの兄弟』が出版されたのは1845年で、『三銃士』で評判になった直後とのこと、前年に『コルシカの一家』というタイトルで出たもの…
久しぶりに音楽の話題。最近、標記の曲の入ったCDが気に入ってよく聴いています。 RICHARD STRAUSS: Wolfgang Sawallisch(p), Sinnhoffer-Quartett 「Complete Chamber Music1」(ARTS) 以前にも書いたかもしれませんが、学生の頃は後期ロマン派音楽が好き…
野島秀勝ほか『城と眩暈―ゴシックを読む』(国書刊行会 1982年) 472頁、17篇の評論と1篇の散文が収められています。ゴシック小説がテーマですが、ひろく幻想文学、18、19世紀文学全般、絵画や建築にまで議論がわたっていて、なかなか読みごたえがありました…
新年第二弾は、オークションとネットが中心です。 いつものようにオークションで競り負けて、「日本の古本屋」を見たらそれより安く出ていたので、飛びついて買ったのが、 日夏耿之介歌集『文人畫風』(關書院、昭和22年8月、1600円)→大戦中の生活を反映し…