2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

:maurice pons『virginales』(モーリス・ポンス『無垢な心』)

maurice pons『virginales』(CHRISTIAN BOURGOIS ÉDITEUR 1984年) 昨年パリ購入本(新刊)。100ページちょっとの本でしたが、これまで最速記録の6日間で読み終えることができました。 ポンスの初期の作品集(初版は1955年刊)。トリュフォーが映画にしたこ…

:オークションで掘り出し物

オークションで、おそらく出品者がネット上に公開した直後だったらしく、「オルフェオン」がバラでしたが格安で出ていたので、すぐ落札ボタンを押しました。「パンテオン」全冊揃いも出ていましたが、これは半分ぐらい持っているのと、復刻版でも持っている…

:JEAN MISTLER『L’Ami des Pauvres』(ジャン・ミストレール『貧者の友』)

JEAN MISTLER『L’Ami des Pauvres』(Grasset & Fasquelle 1974年) 『ETHELKA(エテルカ)』『LA MAISON DU Dr CLIFTON(クリフトン博士の家)』とジャン・ミストレールを読み継いできた勢いで読んでみました。実は、この本は第二次世界大戦前後に書かれた四つの…

:現代詩年鑑2013

「現代詩手帖12月 現代詩年鑑2013」(思潮社 2012年) この「現代詩年鑑」は、2009年以来、2010年、2011年と読み継いでいたのに、2012年は読まずじまい。2013年は近所の図書館で借りて遅ればせながら読むことができました。年に一回ぐらいは現代詩の世界で何…

:ハンス・ロット

昨日、久しぶりにコンサートへ行ってまいりました。大阪交響楽団第176回定期演奏会「マーラーのライヴァル“級友ハンス・ロット”」(ザ・シンフォニーホール) 指揮:寺岡清高 ハンス・ロット:「ジュリアス・シーザー」への前奏曲 ハンス・ロット:管弦楽の…

:富士川英郎の晩年の随筆三冊

/// 富士川英郎『讀書好日』(小澤書店 1987年) 富士川英郎『讀書游心―夕陽無限好』(小澤書店 1989年) 富士川英郎『讀書輭適』(小澤書店 1991年) 肩の凝らない文学エッセイを好んでおりますが、富士川英郎の文章は『失われたファウナ』『黒い風琴』の二…

:鶴ヶ谷真一『紙背に微光あり』

鶴ヶ谷真一『紙背に微光あり―読書の喜び』(平凡社 2011年) 以前も同じ著者の『月光に書を読む』を取り上げましたが(2010年7月29日記事参照)、今回も、まさに珠玉としか言いようのない小品が続き、至福の時間が過ごせました。 タイトルの「紙背に微光あり…

:古本に関する本、二冊

/// 岡崎武志/山本善行『新・文學入門―古本屋めぐりが楽しくなる』(工作舎 2008年) 山本善行『定本 古本泣き笑い日記』(みずのわ出版 2012年) 先日善行堂で求めた二冊。四天王寺、京都市勧業館古本市を前に、気分を高揚させようと読んだものです。 『新…

:JEAN MISTLER『LA MAISON DU Dr CLIFTON』(ジャン・ミストレール『クリフトン博士の家』)

JEAN MISTLER『LA MAISON DU Dr CLIFTON』(ÉMILE-PAUL FRÈRES 1932年) これも生田耕作旧蔵書。 これまで読んだ『Gare de l’Est』『ETHELKA』と作風ががらりと変わり、M・シュネデール『フランス幻想文学史』で紹介されていた恐怖物語的な作品が収められて…

:四天王寺春の大古本祭りと京都市勧業館春の古書大即売会

暖かくなって古本市のシーズンが到来。まずは先週末の四天王寺春の大古本祭り、二日目の土曜日に行ってまいりました。10時開場のところ、勇みこんで9時半に会場へ着いてしまい、休憩所でお茶でも飲もうかと思っていたら、すでに大半の店が開いていました。10…