2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

:バルベー・ドールヴィイ宮本孝正訳『亡びざるもの』

バルベー・ドールヴィイ宮本孝正訳『亡びざるもの』(国書刊行会 2005年) 久しぶりに読むのに難渋しました。フランス語の本を読んでいる場合は、意味不明で途中で断念することがあっても気になりませんが、日本語でこんなに分かりにくいとなると、少々不安に…

:CLAUDE FARRÈRE『Fumée d’Opium』(クロード・ファレール『阿片の煙』)

CLAUDE FARRÈRE『Fumée d’Opium』(PAUL OLLENDORFF 刊行年不詳) 昨年パリ古本ツアーでの購入本。立派にルリュールされた本ですが、中の印字がところどころ潰れていて、虫食い算のように文脈から想像して単語を埋めながら読みました。語学の勉強に少しはな…

:塵も積もれば山となる古本

最近は、京都三大古本市、四天王寺古本祭りを除いては、古本買いだけで外出することはなく、何かの用事の都度、古本屋かもしくは古本市を覗くことにしています。今月は何かと外出することが多く、その度ちょこちょこと買っていたら山となってきました。 先日…

:バルベイ―ドールヴィリ小島俊明訳『妻帯司祭』

バルベイ―ドールヴィリ小島俊明訳『妻帯司祭』(出帆社 1975年) 引き続き、ドールヴィイを読みました。この作品でも旺盛な語りは健在です。女性の胸元に光るメダイヨンの話から、それをよく知る人物の登場という前段があり、その男が本編を物語るという形に…

:バルベー・ドールヴィイ『魔性の女たち』関連の四冊

/// ///J・バルベー・ドールヴィイ秋山和夫訳『魔性の女たち』(国書刊行会 1975年) バルベー・ドールヴィイ渡辺義愛訳『ホイスト・ゲームのカードの裏側』(国書刊行会 1998年) バルベー・ドオルヴィリー田中榮一譯『深紅のカーテン』(大翠書院 1948年)…

:オークションで探求書を購入ほか

探求書をリストアップして持ち歩いておりますが、なかなかお目当ての本に出会うことはありません。ネット古本屋には出ていても値段が折り合わずで。 ところが今回は、オークションで、作家名を打ち込んで検索したところ、下記の二冊にヒットし競合相手が現わ…

:宇佐見英治の二冊と雑誌宇佐見英治特集一冊

/// 宇佐見英治『戦中歌集 海に叫ばむ』(砂子屋書房 1996年) 宇佐見英治『ピエールはどこにいる』(東京創元社 1957年) 「同時代 第三次第二号 特集宇佐見英治」(黒の会 1997年) 今回は宇佐見英治の若かりし頃の作品と、晩年の雑誌特集を読みました。『…