:塵も積もれば山となる古本

 最近は、京都三大古本市、四天王寺古本祭りを除いては、古本買いだけで外出することはなく、何かの用事の都度、古本屋かもしくは古本市を覗くことにしています。今月は何かと外出することが多く、その度ちょこちょこと買っていたら山となってきました。

 先日は、友人らとの麻雀会のついでに、いつもの堺筋本町T書店、大江橋T書店、詩書で有名な武庫川M、梅田K横丁とまわりました。大江橋T書店は書棚整理中で見られず、武庫川Mも遠征したにもかかわらず収穫なく、結局堺筋本町T書店とK横丁S堂にてちょこっとだけ。
安田善憲『大地母神の時代―ヨーロッパからの発想』(角川選書、平成3年3月、380円)
峰岸義一『えほん聊斎志異』(大法輪閣、昭和40年10月、380円)
松井好夫『ネルヴァルの生涯と精神病理』(煥乎堂、昭和48年9月、380円)→わかっていたけれども念のためのW買い。
藤代幸一『もうひとつのロマンチック街道―ヨーロッパ歴史・文化紀行』(法政大学出版局、90年3月、200円)
竹田篤司『近代フランス哲学講義』(論創社、99年10月、1000円)
この日は新しい本しか買えませんでした。
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 また別の日、会社OB麻雀会のついでに、堺筋本町T書店でちょこっと。
『中川與一全集 第十一巻 随筆・紀行・絵画論』(角川書店、昭和42年8月、580円)
井本英一『十二支動物の話<子丑寅卯辰巳篇>』(法政大学出版局、99年12月、580円)
樋口覚『昭和詩の発生―「三種の詩器」を充たすもの』(思潮社、90年5月、580円)
この日も新しい本ばかり、ちなみに麻雀は二回とも大勝。

 昨日は、用事で芦屋へ行った帰りに、大阪古書会館の谷町月いち古書即売会にてちょこっと。
片山敏彦『評論随想集 紫水晶』(世界書房、48年10月、500円)→おそらく著作集で持っているものが大半だと思うがあまり見たことがない本なので。
アルテュウル・ランボオ新城和一譯『醉ひどれ船』(白樺書房、昭和23年1月、300円)→紙と印刷の具合に惹かれて。
ジョルジュ・ガリシェ松井三郎/原田武訳『フランス語の生理学』(クセジュ文庫、71年6月、200円)
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 オークションでは、いつものK書房から、
『THE WAKING DREAM―FANTASY AND THE SURREAL IN GRAPHIC ART 1450-1900』(THAMES AND HUDSON、75年、300円)→以前買った『QUATRE SIÈCLES DE SURRÉALISME―L’ART FANTASTIQUE DANS LA GRAVURE』の英語版、一種のW買いか。
井上輝夫『旅の薔薇窓』(書肆山田、昭和50年11月、300円)→第一詩集
カズオ・イシグロ土屋政雄訳『夜想曲集―音楽と夕暮れをめぐる五つの物語』(早川書房、09年7月、300円)→音楽と夕暮れという言葉に惹かれて。
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 ネットで札幌の古本屋より、
「同時代33 特集:迷路」(黒の会、78年10月、1000円)
「同時代38 特集:訳詩について」(黒の会、81年9月、1000円)
上記二冊は探求書リストに入っていたもの。だんだんと探求書も減ってきました。
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