2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

:マルセル・ベアリュの訳本二冊

/// マルセル・ベアリュ高野優訳『奇想遍歴』(パロル舎 1998年) マルセル・ベアリュ高野優訳『夜の体験』(パロル舎 1998年) 先日読んだベアリュの『Journal d’un mort(死者の日記)』があまりに面白かったので、先月入手した『奇想遍歴』を読み、その勢…

:現代詩講座別巻『海外の詩』

佐藤朔ほか『現代詩講座別巻 海外の詩』(創元社 1950年) 現代詩講座シリーズ最終巻。第四巻にあたりますが、本の背表紙、奥付、中表紙とも「別巻」と書いてあります。これだけ番外の位置づけのようですが、表紙も函にも「4」の文字が。 この巻は、海外の…

:現代詩講座第三巻『詩の鑑賞』

金子光晴ほか『現代詩講座第三巻 詩の鑑賞』(創元社 1950年) 現代詩講座シリーズ第三弾。この巻は具体的な詩作品の鑑賞が中心なので、読みやすく、早く読み終えました。巻末に、児童詩の指導のあり方、教科書掲載の詩について、詩の朗読方法などが掲載され…

:現代詩講座第二巻『詩の技法』

村野四郎ほか『現代詩講座第二巻 詩の技法』(創元社 1950年) 現代詩講座シリーズ第二弾。前回『詩とは何か』では、歴史的な概観や他ジャンルとの関係などから詩とは何かを探っていましたが、今回は、詩の技法について、すなわち定型論、音韻論、詩の形態、…

:下鴨納涼古本まつりほか

今年も下鴨古本まつりに参加することができました。今年は、学生時代の友人らと毎年夏に行っている合宿の最終日にあたってしまい、朝宿を出たので、下鴨到着は午後2時頃になってしまいました。(一人のメンバーは前夜ひとり脱出して朝から参戦)。 遅く参戦し…

:Marcel Béalu『Journal d’un mort』(マルセル・ベアリュ『死者の日記』)

Marcel Béalu『Journal d’un mort』(Phébus 1978年) 昨年パリでの購入本。ベアリュの奥さんが作家の死後も続けている古本屋「Le Pont traversé(渡られた橋)」で買ったものです。「あなたもこの本を翻訳するんですか」と聞かれたことを思い出します http:…

:現代詩講座のシリーズを読む、第一巻

日夏耿之介他『現代詩講座第一巻 詩とは何か』(創元社 1950年) (写真は左側函、右側中身) 詩に関する本を連続して読んでいます。音韻やリズムについての本からしばし離れて、概説書を読むことにしました。戦後間もなく創元社から出たこの『現代詩講座』…

:菅谷規矩雄の詩的リズムに関する本二冊

/// 菅谷規矩雄『詩的リズム―音数律に関するノート』(大和書房 1992年−一刷は1975年) 菅谷規矩雄『詩的リズム続篇』(大和書房 1986年−初版は1978年) 荒木亨が『木魂を失った世界のなかで』で、一章を設けて論じていた菅谷規矩雄のリズム論を読んでみまし…