:下鴨納涼古本まつりほか

 今年も下鴨古本まつりに参加することができました。今年は、学生時代の友人らと毎年夏に行っている合宿の最終日にあたってしまい、朝宿を出たので、下鴨到着は午後2時頃になってしまいました。(一人のメンバーは前夜ひとり脱出して朝から参戦)。


 遅く参戦した割には、私としてはまずまずの収穫。
 H書房の三冊五百円コーナーで、
マルグリット(ナヴァル女王)澤木讓次譯『えぷためろん』(三笠書房、昭和24年10月、166円)
丹下和彦『旅の地中海―古典文学周航』(京都大学学術出版会、07年6月、167円)→新品同様の本がなぜこんなに安いのか。
現代詩手帖 特集:永井荷風」(思潮社、76年4月、167円)→ちょうど探していたところ。
をゲット。
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 次にY書店の専門書半額コーナーで、
森洋子『シャボン玉の図像学』(未来社、99年4月、1250円)→「人間は泡沫なり」という墨書き、著者サイン入り。
落合孝幸『ピエール・ロティ―人と作品 増補版 付ロティをめぐる女性群像』(駿河台出版社、平成5年6月、250円)
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 K文庫均一コーナーにて
稲葉宏爾『パリからの小さな旅』(阪急コミュニケーションズ、04年3月、300円)

 どこか忘れたA堂だったか、
串田孫一仏蘭西哲學雑記帖』(風間書房昭和17年8月、500円)→挿絵入り。

 過酷な暑さのなか、トイレへ行くにも端から端まで歩かねばならず、脱水症状でへばってしまいました。「こんなに暑かったら何を買ったらいいか分からんようになる」と言った人がいたとか。


 昨日は、その余波をかって、東京の友人と大阪の古本屋を回遊、私のいつものシマに案内しました。
 まず大江橋T書店にて、
山田登世子『メディア都市パリ』(青土社、91年6月、300円)
池内紀『架空旅行記』(鹿島出版会、95年4月、300円)
入沢康夫『詩の逆説』(サンリオ出版、73年5月、300円)
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 続いて堺筋本町T書店にて、
イタロ・カルヴィーノ脇功訳『不在の騎士』(松籟社、94年5月、300円)
菊池富美『加藤克己作品鑑賞―その幻想性と抽象表現』(短歌新聞社、平成11年4月、300円)
那珂太郎『時の庭』(小澤書店、92年7月、300円)
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 天神橋筋商店街へ移動、
 D書房にて、
柳宗玄『十二支のかたち』(岩波同時代ライブラリー、95年2月、700円)

 T書店にて、
桑原武夫『思い出すこと忘れえぬ人』(講談社文芸文庫、90年7月、300円)
篠田一士『三田の詩人たち』(講談社文芸文庫、06年1月、500円)

 T文庫では売れない売れないという親爺のボヤキにつられて、つい
菅谷規矩雄『無言の現在―詩の原理あるいは埴谷雄高論』(イザラ書房、昭和45年5月、600円)
を購入。

 オークションでは同じ出品者より下記二冊。川路柳虹小曲詩集『はつ戀』は合宿に行っている間に敗北。
水谷まさる『小曲集 寶石の夢』(交蘭社、大正13年4月、650円)→函なしだが。
三木露風『青き樹かげ』(新潮社現代詩人叢書、大正13年4月、850円)
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