2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧
MAURICE PONS『ROSA』(DENOËL 1967年) 『la maison des brasseurs(ビール醸造業館)』(4/24記事参照)『マドモワゼルB』(4/28記事参照)に引き続いて、モーリス・ポンスを読んでみました。これもなかなか面白い小説でした。 途中から私にしてはかなり速…
/// レオン・ドオデエ堀田周一訳『巴里左岸』(牧野書店 1941年) ルネ・ドゥ・ベルヴァル矢島翠編訳『パリ1930年代―詩人の回想』(岩波新書 1981年) この二冊に共通するのは、パリを舞台にした回顧録というところだけで、回想している内容も文章のトーンも…
/// 高橋邦太郎『パリのカフェテラスから』(柴田書店 1976年) 高橋邦太郎『私のパリ案内』(主婦の友社 1977年) しばらくはパリについての本を読んでいこうと思います。まずは高橋邦太郎の本から。 高橋邦太郎は、『パリのどん底』などいくつかの翻訳本を…
今週木、金と久しぶりに東京へ出て行きました。木曜日は、西洋美術館のユベール・ロベール展、ピラネージ展と友人の病気見舞い、夜は友人との飲み会で放歌高吟し、金曜日は二日酔いでフラフラのなか、古書会館の趣味の古書展と神保町古本屋めぐり、のハード…
/// Marcel Brion『Villa des Hasards』(Albin Michel 1984年) ブリヨンの文章はいつも遠くを夢見るような、ゆっくりとした口調で語られ、劇場や、公園、迷路、古い建物、仮装舞踏会、音楽などお決まりの素材が出てきて、またブリヨンを読んでいるんだなとい…
///紀田順一郎『私の神保町』(晶文社 2004年) 林哲夫『古本スケッチ帳』(青弓社 2002年) 四天王寺、京都勧業館と古本市が続いたこともあり、気分を高めるべく古本に関する本を二冊続けて読みました。この二冊は著者の世代も離れていて、大御所対俊英とい…
先日読んだミュンヘン本三冊に続いて読んでみました。正直、読後感はよくありません。本人も「あとがき」で認めているように、雑文の寄せ集めの印象です。孫をはじめ家族の自慢話など脱線に次ぐ脱線、日本女性のセックスが横に割れていると信じているドイツ…
前回予告どおり、京都勧業館古書市の報告です。 初日に出かけましたが、今年はテレビ局の取材は見当たりませんでしたし、心なしか人出も少なかったように思います。開場時の混雑を避けて10時15分ごろ到着、古本仲間で集まったのは一名のみ。昨年と同じく通り…
関西の古本仲間と毎年集まるのが恒例となっている四天王寺の古本祭りに、今年もみんな集まりました。 二日目ということもあってか、あまり点数は買えませんでしたが。 薗田香勳『東洋的詩人としてのゲーテ』(増進堂、昭和23年9月、100円)→百円均一コーナー …