:四天王寺春の大古本祭りほか

 関西の古本仲間と毎年集まるのが恒例となっている四天王寺の古本祭りに、今年もみんな集まりました。

 二日目ということもあってか、あまり点数は買えませんでしたが。
薗田香勳『東洋的詩人としてのゲーテ』(増進堂、昭和23年9月、100円)→百円均一コーナー

山宮允『SWINBURNE』(研究社英米文學評傳叢書、昭和13年1月、300円)
高橋稔『中国説話文学の誕生』(東方書店、88年7月、300円)
福原麟太郎『トマス・グレイ研究抄』(研究社、昭和35年10月、500円)→裸本
David Larkin編『Fantastic Art』(Ballantine Books、73年8月、500円)→知らない画家の作品もあり、印象深い作品を少しアップしておきます(これは著作権違反でしょうか)。
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上右:Robert Vickrey「迷路」、下左:Erastus Field「アメリカ共和国記念碑」
下右:Jean Mandyn「聖アントニウスの誘惑」



 メンバーの一人が京都Y書店で見つけてくれ譲ってくれた下記の本がこの日最大の収穫。
佛國マルドリュウス編西條八十/矢野目源一解説『畫譜一千一夜物語』上巻(国際文献刊行會、昭和4年10月、1500円)
家に帰ってから、西條八十がマルドリュス版を抄訳したことがあるということを思い出しました。
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 古本会場の近くにあるI文庫でたくさん買いましたが、この本屋の値付けは信じられないほど安いです。店主になぜ安いか尋ねると「あほですから」というご返事。失礼な質問だったのかもしれません。
高橋輝次『古書往来』(みずのわ出版、09年5月、1400円)
『壽岳文章しず著作集6 書物の共和国』(春秋社、昭和45年8月、100円)
山田兼士『ボードレール詩学』(砂小屋書房、05年9月、100円)→定価3000円の美本
東郷隆『終りみだれぬ』(文藝春秋、平成6年5月、100円)
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 その後地下鉄に乗って東梅田、4月末で閉店すると噂のS書店へ。
ところが4月末で閉店というのが6月3日まで延長になっていました。ここでも破格の値付けに興奮。
大木惇夫『詩集 風の使者』(酣燈社、昭和22年12月、100円)
Apollinaire『L’Enchanteur pourrissant suivi de Les mamelles de Tirésias et de Couleur du temps』(Gallimard、72年2月、200円)
Pierre Loti『LE ROMAN D’UN SPAHI』(CALMANN-LÉVY、74年7月、100円)
高田博厚/森有正『ルオー』(筑摩書房、昭和51年8月、250円)
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 昨日、京都勧業館の古本市にも行ってまいりましたが、オークション落札品と併せて次回報告します。