2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ミチオ・カク『パラレルワールド』

ミチオ・カク斉藤隆央訳『パラレルワールド―11次元の宇宙から超空間へ』(NHK出版 2006年) 引き続いて、タイムトラベルに関連した物理学の本。相対性理論誕生後の宇宙や物質に関する現代物理学の趨勢が概観できた気がします。と偉そうに言っても、門外漢の…

ジョン・グリビン『タイム・ワープ』

ジョン・グリビン佐藤文隆/田中三彦訳『タイム・ワープ―平行宇宙への旅』(講談社 1983年) なぜか書棚にあったので、タイムトラベルについて物理学の視点から書かれ本を読んでみました。ふだん科学書を読んでない私には、知らないことが多くありました。著…

marcel brion『l’ombre d’un arbre mort』(マルセル・ブリヨン『枯木の木蔭』)

marcel brion『l’ombre d’un arbre mort』(albin michel 1970年) ブリヨンの比較的後期の長編小説。これでウィキペディアに載っている小説19篇のうち、残すのは初期の『Un enfant de la terre et du ciel(地と空の子)』と没後編まれたらしき『Ivre d’un …

青山拓央『タイムトラベルの哲学』

青山拓央『タイムトラベルの哲学』(講談社 2002年) 次は、タイムトラベルについての哲学的考察。新刊で出た当時に一度読んでいます。ちょうどその頃、野矢茂樹の『哲学の謎』や中島義道『「時間」を哲学する』など、時間に触れた入門書的な本を続けて読ん…

浅見克彦『時間SFの文法』

浅見克彦『時間SFの文法―決定論/時間線の分岐/因果ループ』(青弓社 2015年) 私の所持している限りで時間SF作品を読み続けてきましたが、ここからは時間SFやパラレル・ワールドなどについての評論を読んで行きたいと思います。まず多くの作品の例証を挙げな…

古本買いもそろそろ店じまいか

4月で72歳になろうかというときに、性懲りもなく、せっせと古本を買いためているのはどうかなと思うこの頃です。20年ぐらい前は、古本市で倒れそうになりながら本に顔を近づけている老人を見かけていたのに、最近はそういう老人を見かけないなと思っていたら…