2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

阪神百貨店古書ノ市ほか

年末の阪神古書ノ市には、例年、忘年会と併せて古本仲間が集まることになっていますが、今年は3名とだんだん少なくなってきました。今回は、コロナで自粛が呼びかけられていたこともあり、4時からの時差開催による茶話会程度のものを予定していましたが、結…

CLAUDE FARRÈRE『L’Homme qui assassina』(クロード・ファレール『殺した男』)

CLAUDE FARRÈRE『L’Homme qui assassina』(PAUL OLLENDORFF 1915年?) クロード・ファレールの本はこれまで5冊読んでいて、今回読むのは5年ぶり。文章がとても分かりやすいので気に入っています。難しい単語も、ときどきトルコ語らしき意味不明の語が出て…

中村禎里『回転する円のヒストリア』

中村禎里『回転する円のヒストリア』(朝日新聞社 1979年) 中村禎里という著者についてはまったく知りませんでしたが、理系と文系が融合したような随筆で、面白く読めました。「数理科学」という雑誌に連載されたものを中心にまとめています。理学部ご出身…

M・ルルカー『象徴としての円』

マンフレート・ルルカー竹内章訳『象徴としての円―人類の思想・宗教・芸術における表現』(法政大学出版局 1991年) 「十字」と「渦巻」の次は「円」についての本です。円による文様は装飾のもっとも古いモチーフのひとつであり、また古来より、円はさまざま…

パスカル・キニャールの二冊

パスカル・キニャール高橋啓訳『めぐり逢う朝』(早川書房 1992年) パスカル・キニャール吉田加南子訳『音楽のレッスン』(河出書房新社 1993年) キニャールの作品は、ずいぶん昔に、端正で詩的な文章が目にとまって、『辺境の館』というのを読んだことが…

大和岩雄『十字架と渦巻』

大和岩雄『十字架と渦巻―象徴としての生と死』(白水社 1995年) 10年近く前に、螺旋や渦巻についての本を何冊か読み、このブログでも感想を書きましたが、その続きで、形についての本を何冊か読んでいきたいと思います。まず、面白そうなタイトルのこの本か…