阪神百貨店古書ノ市ほか

 年末の阪神古書ノ市には、例年、忘年会と併せて古本仲間が集まることになっていますが、今年は3名とだんだん少なくなってきました。今回は、コロナで自粛が呼びかけられていたこともあり、4時からの時差開催による茶話会程度のものを予定していましたが、結局、約2時間に及ぶ飲み会となってしまいました。深く反省するところであります。

 それで私の買った本は、
フランセス・イエイツ内藤健二訳『魔術的ルネサンス―エリザベス朝のオカルト哲学』(晶文社、84年6月、1500円)
アン・ラドクリフ惣谷美智子/堀田知子訳著『ユードルフォの謎Ⅰ―梗概と研究』(大阪教育図書、98年4月、1000円)
アン・ラドクリフ惣谷美智子訳著『ユードルフォの謎Ⅱ―抄訳と研究』(大阪教育図書、98年4月、1000円)→この二冊は昨年の古書市で2冊4000円で出ていて買わずに置いたもの、半額になっていた。
澤瀉久敬『アンリ・ベルクソン』(中公文庫、昭和62年6月、500円)
の4冊のみ。
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 前回報告から2ヶ月近く経ち、この間、細々と買っているうちに、塵も積もればで、結構な冊数となりました。
 古本屋の店頭買いでは、奈良のフジケイ堂小西さくら通り店で、
吉田健一『ロンドンの味―吉田健一未収録エッセイ』(講談社文芸文庫、07年7月、605円)
 平郡のほうへ自転車散歩をした際、三洋堂という本屋が古本も扱い始めたのを知って記念に、
丸山圭三郎『生命と過剰』(河出書房新社、昭和62年11月、220円)
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 「日本の古本屋」で永楽屋という古本屋から、
メーテルランク/サマンほか倉智恒夫/志村信英ほか訳『室内―世紀末劇集』(国書刊行会、84年11月、1000円)

 あとはヤフーオークション
BRUNO GAY-LUSSAC『Dialogue avec une ombre』(GALLIMARD、72年4月、501円)
CHARLES GUÉRIN『LE SEMEUR DE CENDRES』(MERCURE DE FRANCE、1926年7月、600円)→この2冊は同じ出品者。いつもお世話になっております。
THIBAUT D’ANTHONAY『JEAN LORRAIN』(PLON、91年2月、1550円)→この出品者は私と同じく生駒にお住まい。
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『吉田一穂歌集 冷明集』(コーベブックス、昭和51年3月、1500円)
沓掛良彦陶淵明私記』(大修館書店、10年11月、56円)→破格の値段
串田久治/諸田龍美漢詩酔談―酒を語り、詩に酔う』(大修館書店、15年6月、737円)
エリザベス・シューエル高山宏訳『ノンセンスの領域』(河出書房新社、80年11月、1320円)
ストラパローラ長野徹訳『愉しき夜―ヨーロッパ最古の昔話集』(平凡社、16年6月、1800円)
少年倶楽部編『滑稽和歌と笑話集』(講談社、昭和51年10月、600円)
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 阪神古書ノ市で5000円の古本を買った古本仲間から、「高い古本を買えばたくさん買わなくて済み、置き場にも困らない」という方針を聞いて、安物買いの私も来年から見倣いたいと夢見ております。