2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

:フランス中世の本、小佐井伸二『中世が見た夢』

小佐井伸二『中世が見た夢―ロマネスク芸術頌』(筑摩書房 1988年) 引き続いてフランス中世の本。この本は美術の本というより、中世への憧れに満ちた手記といった印象です。著者が「幸い、ぼくは美術史家ではないから(p83)」と自ら書いているように、美術は…

:フランス中世美術の本続く、吉川逸治『ロマネスク美術を索めて』

吉川逸治『ロマネスク美術を索めて』(美術出版社 1979年) 黒江光彦の『フランス中世美術の旅』に触発されて、しばらくフランス中世美術に関する本を続けて読もうと思います。吉川逸治氏は黒江さんの大学時代の先生。『フランス中世美術の旅』にもしばしば…

:四天王寺秋の大古本祭りと天神さんの古本まつり

昨日は、四天王寺秋の大古本祭りと天神さんの古本まつりの二つの古本市に行ってまいりました。両方ともそろって初日というのは初めてではないでしょうか。かなりハードな一日となってしまいました。おまけに天気予報は雨マークが出ていたので、帽子もかぶら…

:THOMAS OWEN『PITIÉ POUR LES OMBRES et autres contes fantastiques』(トマス・オーウェン『幽霊への哀れみ―幻想短編集』)

THOMAS OWEN『PITIÉ POUR LES OMBRES et autres contes fantastiques』(MARABOUT 1973年) 引き続きMaraboutの「幻想小説叢書」を読んでいます。THOMAS OWENは『Cérémonial nocturne(夜の儀式)』(2010年9月2日記事参照http://d.hatena.ne.jp/ikoma-san-jin…

:黒江光彦『フランス中世美術の旅』

黒江光彦『フランス中世美術の旅』(新潮選書 1982年) 少し趣きを変えて、フランス中世に飛んでみました。タイトルに「旅」とあるように一種の旅行記ですが、中世の教会建築の美術的側面を分かりやすく解説してくれています。こういう本をソファで音楽を聴…