2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

:Maurice Pons『Douce-amère』(モーリス・ポンス『甘苦茄子』)

Maurice Pons『Douce-amère』(DENOËL 1996年) Maurice Ponsの初期作品を続けて読んできましたが、今回は中期から後期にかけての作品。11の短編が収められています。全体の印象としては、『la maison des brasseurs(ビール醸造業館)』や『Rosa(ローザ)…

:木原孝一の詩についての本二冊

/// 木原孝一『日本の詩の流れ』(ほるぷ出版 1975年) 木原孝一『人間の詩学―詩の発見と創造』(飯塚書店 1977年) 日本の近代詩史について、まとまったものを読みたいと思い、たまたま手元にあった読みやすそうな木原孝一の本を手に取り、そのついでに木原…

:三好達治『詩を読む人のために』

少しのお休みでしたが、またブログを再開します。 三好達治『詩を読む人のために』(岩波文庫 1991年) 詩の本を連続して読もうとしていますが、この本は杉山平一の本にたびたび三好達治との交友が語られていたので、そのつながりで読んでみました。毎日新聞…

:MAURICE PONS『MÉTROBATE(メトロバト)』

/// MAURICE PONS『MÉTROBATE(メトロバト)』(JULLIARD 1951年) 著者の初出版。1982年にBalland社の叢書「L’instant romanesque(小説のひととき)」で再版されていますが、そのときのタイトルは『POURQUOI PAS MÉTROBATE(メトロバトはもちろん*)』に変…

:高木敏次『傍らの男』に衝撃を受ける

高木敏次『傍らの男』(思潮社 2010年) 以前「現代詩年鑑2011」で阿部嘉昭の詩評に取りあげられているのを読んで注目していた詩人。ネットで安く出ていたので購入。読んでみると、不思議な感覚ですばらしい。これはまさしく改行詩でしかできない表現で、まぎ…

:『詩のこころ・美のかたち』など杉山平一の本三冊

/// 杉山平一『詩のこころ・美のかたち』(講談社現代新書 1989年) 杉山平一『詩と映画と人生』(ブレーンセンター 1994年) 杉山平一『詩と生きるかたち』(編集工房ノア 2006年) しばらく詩集や詩の鑑賞の手引などを読んでいきたいと思います。まず一昨…