2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

天牛堺書店破産

今年初の古本報告ですが、悲しいお知らせから始めなければなりません。28日(月)、飲み会の前に、恒例の堺筋本町の天牛書店へ行ったら、シャッターが下りていて、「破産により差し押さえ」との破産管財人弁護士の貼り紙がありました。大阪に用事のある時は…

CLAUDE SEIGNOLLE『HISTOIRES VÉNÉNEUSES suivi de LA BRUME NE SE LÈVERA PLUS』(クロード・セニョール『毒のある物語集―「もう霧は晴れることはない」併載』)

CLAUDE SEIGNOLLE『HISTOIRES VÉNÉNEUSES suivi de LA BRUME NE SE LÈVERA PLUS』(MARABOUT 1976年) 新年初のフランス書。クロード・セニョールを読んでみました。セニョールを読むのは、『HISTOIRES ÉTRANGES(不思議な話)』を読んで以来(2010年12月31…

ドイツのハイク本三冊

/// 渡辺勝『比較俳句論―日本とドイツ』(角川書店 1997年) 加藤慶二『ドイツ・ハイク小史―比較文学の視点より』(永田書房 1986年) ギュンター・クリンゲ加藤慶二訳『句集 イカルスの夢』(永田書房 1986年) 今回はドイツのハイクに関する本です。『ドイ…

毬矢まりえ『ひとつぶの宇宙』

毬矢まりえ『ひとつぶの宇宙―俳句と西洋芸術』(本阿弥書店 2015年) この本は、海外俳句についてはあまり触れられていませんが、俳句を西洋芸術や西洋思想の視点から語ったものなので読んでみました。著者は国際俳句協会にも所属されているようです。少し若…

マブソン・ローラン『詩としての俳諧 俳諧としての詩』

マブソン・ローラン『詩としての俳諧 俳諧としての詩―一茶・クローデル・国際ハイク』(永田書房 2005年) フランスの日本文学研究者であり、自らも俳句を作っている人が一茶や、クローデルの短詩について書いた本。クローデルの『百扇帖』はまだ全訳が出て…

P=L・クーシュー『明治日本の詩と戦争』

P=L・クーシュー金子美都子/柴田依子訳『明治日本の詩と戦争』(みすず書房 1999年) また新しい一年を迎えました。今年もよろしくお願いします。年末から引き続き、海外の短詩に関する本、とりわけ必ずといって引用されるクーシューの著書を読みました。昔…