今年初の古本報告ですが、悲しいお知らせから始めなければなりません。28日(月)、飲み会の前に、恒例の堺筋本町の天牛書店へ行ったら、シャッターが下りていて、「破産により差し押さえ」との破産管財人弁護士の貼り紙がありました。大阪に用事のある時は必ず立ち寄るようにしていたので、目の前が真っ暗になってしまいました。これからは古本店頭買いがますます少なくなるでしょう。頼みの綱はやはり古本市か。
新年の収穫は、大阪でコンサートのついでに寄った「たにまち月いち古書即売会」にて、寸心堂の安売り洋書のなかから、
Margaret SIMPSON MAURIN『L’UNIVERS FANTASTIQUE DE MARCEL BRION』(A.-G. NIZET、81年秋、300円)
を見つけたこと。ほかに、下記も購入。
小倉孝誠『19世紀フランス 愛・恐怖・群衆―挿絵入新聞「イリュストラシオン」にたどる』(人文書院、97年3月、1000円)
須永朝彦『歌舞伎ワンダーランド』(新書館、90年12月、800円)
オークションでは、
Roger Caillois『Pierres』(Gallimard、71年2月、500円)→『Écriture des pierres(石が書く)』とはまた別のもの。
ロジェ・カイヨワ山口三夫訳『自然と美学―形体・美・芸術』(法政大学出版局、77年7月、500円)
蔵原惟人訳『ロシア抒情詩抄』(東峰書房、77年1月、324円)→ルリュール本のためか奥付なし。函なし。ロシア象徴詩が多く含まれている。
萩原朔太郎『詩集 月に吠える』(ほるぷ名著復刻全集、昭和55年5月、1600円)
藤縄謙三『ギリシア文化と日本文化―神話・歴史・風土』(平凡社、94年6月、348円)
大脇由紀子『徹底比較 日本神話とギリシア神話』(明治書院、平成22年10月、198円)→以上二冊はBook-offのオークション。オークションでは値札が貼りついていないので、新本のように見える。
アマゾン古本では、
矢部登『結城信一と清宮質文』(エディトリアルデザイン研究所、98年10月、1053円)→エディトリアルデザインというだけあって、瀟洒な本。