2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

:新潟古本ツアーほか

このところ毎年、古本友だちと各地の古本屋めぐりを目的とした旅行をしています。今年は新潟方面へ行ってきました。新潟へ行くと別の仲間に言ったら、古本屋は潰れてほとんど残ってないのにと馬鹿にされましたし、ネットでいろいろと調べてみるとやはり壊滅…

:ドヴォルザーク「糸杉―弦楽四重奏による」

最近ドヴォルザークの弦楽四重奏による「糸杉」をよく聴いています。穏やかな美しい曲で心が洗われるようです。 DVOŘÁK作曲Vlach Quartet Prague演奏『Works for String Quartet Cypresses』(NAXOS) この曲はドヴォルザークの番号のつけられた弦楽四重奏曲と…

:井辻朱美『風街物語』

井辻朱美『風街物語』(哲学書房 1988年) これもずっと以前に買って温めていた本。井辻朱美はファンタジーの人という先入観があって、少し敬遠気味にしておりました。この本は5つの作品が収められていますが、風合いがそれぞれ異なっていて、あきらかに海外…

:四天王寺秋の大古本祭りと天神さんの古本祭り

少し報告が遅くなりましたが、古本市の話題。先週末、大阪で開催された標記古本市は今年も初日が重なり、忙しい一日となりました。 まず四天王寺からといそいそと出かけましたが、10分前に到着したので、先に近くのI文庫へ。ここはいつも激安。今年は100円…

:Marcel Béalu『Mémoires de l’ombre』(マルセル・ベアリュ『影の回想』)

Marcel Béalu『Mémoires de l’ombre』(Phébus 1986年) 一昨年パリのモンジュ広場の古本市で、30ユーロの本をいったんレジに持って行って、価格交渉の末、帰るふりをして27ユーロに負けてもらった本。 ひとことで言って、この作品はベアリュの最高作ではな…

:谷川健一『神に追われて』他

/// 谷川健一『神に追われて』(新潮社 2000年) 白鳥賢司『模型夜想曲』(アーティストハウス 2002年) 幻想小説を続けて読んでいますが、この2冊は幻想小説のジャンルに入るものかどうか。それに両者はまったくテイストの違う作品で、一緒に取り上げるのも…

:リーグル『美術様式論』ほか

今回はオークションで探求書を安く入手することができました。数か月前にもその本がオークションに出ていましたが、高値(と言っても2000円ぐらいだったか)になって競り負けてしまいました。オークションはその時々で状況が変わるものなんですね。 アロイス…

:日本の幻想小説2冊

/// 天沼春樹『猫町∞』(パロル舎 1997年) 私市保彦『琥珀の町―幻想小説集』(国書刊行会 1998年) 今回は日本の小説にまた戻りました。2冊ともずっと以前に新刊で買って積んでいた本。私市保彦は『幻想物語の文法』『ネモ船長と青ひげ』とベックフォードの…