2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

GASTON COMPÈRE『LA FEMME DE PUTIPHAR』(ガストン・コンペール『ポティファルの妻』)

GASTON COMPÈRE『LA FEMME DE PUTIPHAR』(marabout 1975年) この作者についても、「小説幻妖弐 ベルギー幻想派特集」所収の森茂太郎の文章で教えられました。12篇が収められた短篇集で、期待して読んでみましたが、はっきり言ってがっかり。理由はいろいろ…

M-L・フォン・フランツ『夢と死』

M-L・フォン・フランツ氏原寛訳『夢と死―死の間際に見る夢の分析』(人文書院 1989年) ユング派の精神分析学者が、死に関連した夢について書いた本。死ぬ前に見る夢の話が多くて気分が沈んでしまいました。全体の印象からいえば、かなり怪しげな本という感…

本年古本初報告

今年初めての古本報告になります。さすがにこの歳になると、購買意欲も衰えてというか、堅実になって、1カ月半にもなるのに、この少なさとなりました。もう少し溜まるまで待っていようと思いましたが、いつのことになるやら分からないので、とりあえず報告し…

ビンスワンガー『夢と実存』ほか

ビンスワンガー荻野恒一訳『夢と実存』(みすず書房 1960年) ベルクソン宇波彰訳「夢」(『精神のエネルギー』〔第三文明社1998年〕所収) 『夢と実存』は、何とか最後まで読み通しましたが、序文というのは本来分かりやすい筈なのに、フーコーの序文がとて…

ハヴロック・エリス『夢の世界』

ハヴロック・エリス藤島昌平譯『夢の世界』(岩波文庫 1941年) 原著は1911年刊。学生の頃に買って積んでおいた本。旧字体で字が詰まっており、とくに割注のポイントが小さすぎて読みにくいが、文章自体はそれほど難しくなく、夢の事例が豊富で面白く読めま…