2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

久しぶりに古本屋で購入

先月、大学時代からの友人が亡くなりました。卒業後も年1~2回合宿と称して集まり、泳いだり麻雀をしたりして遊んでおりましたが、当初13人いた仲間も8人となりました。一人また一人と減っていくのは寂しい限りです。とうとう関西の仲間だけでは麻雀もできな…

ミッシェル・ジュヴェ『夢の城』

ミッシェル・ジュヴェ北浜邦夫訳『夢の城』(紀伊國屋書店 1997年) あまり読んだことのないタイプの小説です。18世紀のフランスの夢研究者を主人公に設定して、その試行錯誤を叙述するかたちで、夢の生理学的研究の今日の成果をほのめかしているという組立…

Frédérick Tristan『HISTOIRE SÉRIEUSE ET DROLATIQUE DE L’HOMME SANS NOM』(フレデリック・トリスタン『名無し男の真面目で滑稽な物語』)

Frédérick Tristan『HISTOIRE SÉRIEUSE ET DROLATIQUE DE L’HOMME SANS NOM』(Balland 1980年) フレデリック・トリスタンを読むのは、これで三冊目。これまでの二冊は長篇小説で、エピソードが織り込まれながらも全体を統一したストーリーがありましたが、…

『書物の王国2 夢』

東雅夫編『書物の王国2 夢』(国書刊行会 1998年) 『書物の王国』シリーズは、新刊で出た当時は、知っている作品が半分ぐらい入っているので、買うのも何となく損をしたような気になり若干敬遠気味でしたが、この前、同シリーズの『架空の町』を読んで、知…

「幻想と怪奇6 夢境彷徨―種村季弘と夢想の文書館」

「幻想と怪奇6 夢境彷徨―種村季弘と夢想の文書館」(新紀元社 2021年) 幻想系雑誌としてはいちばん新しい部類でしょうか。初めて読みます。こういう雑誌はずっと続いていって欲しいですね。ぶ厚いですが、活字が大きく読みやすいのはありがたい。昔の雑誌…

「幻想文学 特集:夢文学大全」

「幻想文学46 特集:夢文学大全」(アトリエOCTA 1996年) 文学系雑誌の夢特集続き。「幻想文学」は、準備号だった「金羊毛」を含め創刊号から10年ぐらい(36号まで)は毎号買っていました。当時は通読することはなく新刊展望と気に入った記事だけを読んでい…