2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

:戦後のフランス滞在記二冊

/// 朝比奈誼『デカルトの道から逸れて―フランス語教師の回想』(小沢書店 1998年) 桜井哲夫『サン・イヴ街からの眺め―フランスの社会と文化』(ちくま学芸文庫 1993年) これも読んだ順なので、著者の年齢に少し開きがありますが、この二冊はほぼ同じ時期…

:HENRI DE RÉGNIER『LES BONHEURS PERDUS』(アンリ・ド・レニエ『消え失せた幸福』)

ルリュール風 HENRI DE RÉGNIER『LES BONHEURS PERDUS』(MERCURE DE FRANCE 1924年) この本はヤフー・オークションで買ったもの。一見ルリュールされているように見えますが、カバーをかけただけで、中は普通の仮綴じ本に紙のカバーがかかったまま。ルリュ…

:新倉俊一『ジュルダン大通り7番地』

新倉俊一『ジュルダン大通り7番地―パリ日本館の窓から』(三修社 1986年) 前回読んだ阿部良雄と同じ年生まれの文学者のパリ滞在記。この人の本は3年ほど前に『ヨーロッパ中世人の世界』と『フランス中世断章』を読んで、このブログにも感想を書いています(…

:独仏文学者の書いたパリ滞在記二冊

/// 竹山道雄『ヨーロッパの旅』(新潮文庫 1964年) 阿部良雄『若いヨーロッパ―パリ留学記』(中公文庫 1979年) この二人は、竹山道雄が1903年生まれ、阿部良雄が1932年と歳は離れていますし、片方はドイツ文学、もう片方はフランス文学が専門で、およそ共…

:Jean Lorrain『Le vice errant』(ジャン・ロラン『さまよえる悪徳』)

Jean Lorrain『Le vice errant』(J.-C.Lattès 1980年) パソコンが壊れていちばん被害があったのが、この本の記録。いつもフランス語の本を読むときには、内容を簡単に日本語に直して書き留めるようにしています。でないと、なかなか思い出せないからです。…

:百万遍秋の古本まつり他

酷使していた私のパソコンが日曜日、起動しなくなり、四苦八苦した挙句新しいのを購入せざるを得なくなりました。こまめにバックアップを取らないと大変な目にあうと思い知りました。その影響が今後の報告にも反映してくると思います。 そんななか、恒例の古…