本を買うのをできるだけ控えようと、古本報告も2か月に1回程度に抑えてきましたが、この秋は、百万遍の秋の古本まつりと、友人らと金沢旅行をした際に古本屋を回ったことで、本がたまってしまいました。前回報告からまだ1か月しか経っていませんが、報告します。
百万遍の古本市は、初日以外は雨の予報だったので、初日に出かけました。出町柳からの行き道、臨川書店のバーゲンに寄るもめぼしいものなし。吉岡書店の路上棚を物色、これも飛びつくようなものはなし。
本会場に入って、キクオ書店3冊500円棚で開場を待つも見つからず、横の竹岡書店に切り替えると、これが正解で、下記三冊を購入。
モーリス・マアテルリンク尾崎喜八譯『悦ばしき時―自然随筆集』(冨岳本社、昭和21年10月、166円)
フィリップ青柳瑞穂譯『マリ・ドナディユ』(白水社、53年5月、167円)
ヴォルフガング・タイヒェルト岩田行一訳『象徴としての庭園―ユートピアの文化史』(青土社、96年11月、167円)
次に三密堂の三冊500円棚で、どうしてももう一冊が見つからず。
蘆野徳子『メタセコイアの光―中島健蔵の像(かたち)』(筑摩書房、86年9月、200円)
喜多弘樹歌集『井氷鹿の泉(ゐひかのいづみ)』(本阿弥書店、12年7月、200円)
→知らない歌人だが、心に響くものがあって。
ぐるぐる回って何も買えず、またキクオ書店の3冊500円棚に戻ると、二冊見つかるが、どうしてもあと一冊が見つからず。支払う段になって、外税ということが判明。総額表示が義務付けられているはずだが。
『安西冬衛全集 第一巻』(寶文館出版、昭和52年12月、220円)
高坂知英『ロマネスクの園』(リブロポート、89年11月、220円)
帰り道、吉岡書店で、朝に見つけていたものが残っていた。この日最安値。
高橋たか子『霊的な出発』(女子パウロ会、85年3月、150円)
→表紙の絵が麻田浩ということに後で気づく。
同じく帰り道、臨川書店に寄ると、朝なかった本が出ていた。この日最高値。
吉田幸一編『近世文藝資料3 近世怪異小説』(古典文庫、昭和30年9月、500円)
今月の6日から8日までは、合宿仲間と金沢へ行きました。6日ホテルに入る前に、金沢駅から歩いて文圃閣へ。ガレージの店舗しか開いていませんでしたが、全品3冊500円の雑然とした店内から、下記を購入。
モーリス・メーテルリンク高尾歩訳『花の知恵』(工作舎、92年7月、167円)
中村元『今なぜ東洋か』(TBSブリタニカ、79年9月、167円)
會津八一『山光集』(養徳社、昭和21年7月、166円)
そのまま歩いて加能屋書店、隣の店で地酒と蕎麦で腹ごしらえをした後、下記3冊。
菊池真一編『恨の介・薄雪物語』(和泉書院、94年9月、500円)
久野昭編『日本人の他界観』(国際日本文化センター、94年3月、1000円)
武井武雄『ラムラム王』(銀貨社、98年11月、500円)
7日は午後の自由行動時間にオヨヨ書林新竪町店へ行きました。少々高いが、せっかくの記念なので、下記を購入。
山田俊幸/瀬尾典昭/辺見海編『谷中安規 モダンとデカダン』(国書刊行会、14年11月、3300円)
ついでに、新刊本ですが、鏡花記念館へ行った際、
秋山稔編『泉鏡花俳句集』(紅書房、20年11月、1980円)
その他は、来年読むフランス書を仕入れるために、ネットでフランスの古本屋に発注、意外と早く納品されました。値段は送料込み。
Frédérick Tristan『Le fils de Babel』(Balland、88年3月、864円)
Frédérick Tristan『Les égarés』(Balland、84年11月、1627円)
FRÉDÉRICK TRISTAN『LA GESTE SERPENTINE』(la différence、78年9月、2075円)
→著者の友人への献呈メッセージ付き
JEAN-LOUIS VAUDOYER『L’AMOUR MASQUÉ』(NELSON、?、2588円)
JEAN MISTLER『Le Jeune Homme qui rôde』(Grasset、84年1月、2921円)
GILBERT DE VOISINS『LE BAR DE LA FOURCHE』(HOUBLON、?、2430円)
→ANDRÉ COLLOTという人の挿画つき
ちょっと金遣いが荒くなったか。