2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧
千田稔『奈良・大和を愛したあなたへ』(東方出版 2018年) 堀辰雄『大和路・信濃路』(新潮文庫 1986年) 会津八一を読んだついでに、戦前に奈良を訪れ、奈良へのオマージュを捧げた文人たちについての本を読んでみました。千田稔の本は、41人を取りあげ、…
宮川寅雄『秋艸道人随聞』(中公文庫 1982年) 小笠原忠編著『会津八一と奈良』(宝文館出版 1989年) 10月下旬に、奈良日仏協会の催しで、会津八一の歌碑巡りをすることになりました。その予習を兼ねるのと、これまで奈良のお寺をまわるたびに会津八一の歌…
坂井信夫『分身』(矢立出版 1985年) ミヒャエル・エンデ丘沢静也訳『鏡のなかの鏡―迷宮』(岩波書店 1985年) 分身テーマの本はこれが最後となります。二冊に共通するのは、詩的雰囲気でしょうか。『分身』は18篇の詩集であり、『鏡のなかの鏡』は、30篇の…
東雅夫編『書物の王国11 分身』(国書刊行会 1999年) 今回は、国書刊行会の『書物の王国』の一冊。このシリーズは、テーマ別のアンソロジーで、前にもこのシリーズの『夢』を取りあげたとき書いたように、読んだことのある作品も多いですが、未読の中に佳篇…
Pierre Gripari『Le gentil petit diable et autres contes de la rue Broca』(Gallimard 1983年) 読み終わってから、これを書こうとネットを見ていたら、なんと、この作品を訳したらしき『ブロカ通りのコント』という本が朝日出版社から出ていることを知…
マイケル・リチャードソン編・柴田元幸/菅原克也共訳『ダブル/ダブル』(白水社 1991年) 角川書店編『ドッペルゲンガー奇譚集―死を招く影』(角川ホラー文庫 1998年) 海外と日本の分身小説のアンソロジーを読みました。『ダブル/ダブル』のほうは、編集の…