2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

:JEAN LORRAIN『UN DÉMONIAQUE』(E.DENTU 1895年)(ジャン・ロラン『魔にとり憑かれた男』)

今年はじめて読んだフランス書。これは一昨年難波のYブックスでガラスケースに入っていたのを買ったもの。値段もそこそこ高かったが、ルリュールされていて格調高い。 昨年末に、フランス語読解の参考書を四冊も読んで、少しは読むスピードも速くなるかと思…

:新春ツイン21古本フェア他

先週末、大阪ツイン21の古本市に行ってきました。収穫の第一は、 川路柳虹『抒情小曲と随想 春愁抄』(草原書房、昭和22年4月、300円)→ローデンバッハの詩をエピグラフとして掲げているだけあり、薄暮や薔薇の香りを歌った詩の雰囲気もローデンバッハそのも…

:澁澤龍彦の文学論集二冊

/// 澁澤龍彦『悪魔のいる文学史―神秘家と狂詩人』(中公文庫 1982年) 澁澤龍彦『澁澤龍彦西欧文芸批評集成』(河出文庫 2011年) しばらくぶりで澁澤龍彦の本を読みました。文学系のものばかりですが、なぜかというと、今後の古本購入書目のヒントになるか…

:杉谷代水譯『アラビヤンナイト』上巻見つける

25年ぐらい前出張先の松江の古本屋で、上下二冊揃い函入りの美麗な『アラビヤンナイト』を2万円で見て以来、何とか手に入らないものかと探しておりました。昨年下巻がオークションに出ているのを見つけ1000円で購入したら、不思議なこともあるもので、引き…

:ジョゼファン・ペラダン他倉智恒夫他訳フランス世紀末文学叢書①『パルジファルの復活祭―世紀末傑作短編集』(国書刊行会 1988年)

ジャン・ロラン、マルセル・シュオヴなどはこの叢書で単独で取り上げられているので、それにこぼれた作家たちを集めたという位置づけだと思います。 ジョゼファン・ペラダン、カチュール・マンデスら世紀末退廃文学史上名のみ高かった作家の作品をついに!と…

:蕪村に関する本三冊

/// 萩原朔太郎『郷愁の詩人與謝蕪村』(新潮文庫 1957年) 中村草田男『蕪村集』(大修館書店 1980年) 芳賀徹『與謝蕪村の小さな世界』(中央公論社 1988年) 先回の芳賀徹『詩の国詩人の国』を読んで、蕪村をもう少し読んでみようと手に取りました。蕪村…

:フランス語読解の学習書四冊

/// 倉田清『仏文和訳の実際』(大修館書店、1987年) 南舘英孝/石野好一『フランス語を読むために 改訂版―80のキーポイント』(白水社、1994年) 朝比奈誼『フランス語和訳の技法』(白水社、2006年) 後藤末雄『佛文和譯研究』(郁文堂書店、昭和17年) 昨…