:新春ツイン21古本フェア他

 先週末、大阪ツイン21の古本市に行ってきました。収穫の第一は、

川路柳虹『抒情小曲と随想 春愁抄』(草原書房、昭和22年4月、300円)→ローデンバッハの詩をエピグラフとして掲げているだけあり、薄暮や薔薇の香りを歌った詩の雰囲気もローデンバッハそのもの。川路柳虹がこれだけ静謐の詩人とは知りませんでした。

 その次は、ここしばらく探していたもの。かなりバッチいですが、値段も安いので辛抱。

村上知行『聊斎志異 香艶抄』(光文社、昭和22年12月、150円)

 ついで最近「緋色のカーテン」を読んでその語り口の面白さに驚いたこともあり、これまでたびたび見かけるも買わずに敬遠していた本を購入。

バルベイ・ドールヴィリ小島俊明訳『妻帯司祭』(出帆社、75年7月、1000円)

 その他、下記を購入。
安東次男『日本詩人選18 與謝蕪村』(筑摩書房、昭和51年11月、600円)→このところ蕪村論を続けて読んだが、安東次男なら鋭い解釈が期待できると。
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窪田般彌訳著『ヴェルレーヌの詩』(教養文庫、昭和45年8月、250円)→これは窪田般彌が訳し解説しているということで。
日夏耿之介『一千一夜譚上之巻』(関書院、昭和23年6月、200円)→所持しているのが上之巻だとは思ったがもし違ったらと思って買ったら、案の定W買となった。

オマル・ハイヤーム岡田美恵子編訳『ルバーイヤート』(平凡社ライブラリー、09年9月、600円)→ほぼ新刊。


 先週はじめ大阪で新年会のついでに、大江橋のT書店にて780円均一。
堀口大學譯『仏蘭西短篇集 詩人のなぷきん』(第一書房昭和4年9月、780円)→函なし、蔵印ありなのでこの値段、ちくま文庫より安い。
西原大輔『谷崎潤一郎オリエンタリズム―大正日本の中国幻想』(中公叢書、03年7月、780円)→これは新品同様。