2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

:Jean Lorrain『La Maison Philibert』(ジャン・ロラン『フィリベール館』)

Jean Lorrain『La Maison Philibert』(Jean-Claude Lattès 1979) 久しぶりに、ジャン・ロランの長編を読みました。全部で314ページ。Jean Chalon(ジャン・シャロン)という、ロランの友人だったナタリー・バーネイの伝記を書いている人が、序文を寄稿して…

:楠本憲吉『俳句入門』

楠本憲吉『俳句入門』(文春文庫 1987年) 俳句論や俳句の手引書のようなものは、いくつか読みましたが、その都度何が書いてあったか忘れてしまっていて、いつも新鮮な気持ちで読むことになります。 楠本憲吉は、ひと頃テレビなどで活躍されていた方でよく見…

:俳句の本2冊

/// 小沢昭一『俳句武者修行』(朝日文庫 2005年) 坪内稔典『俳句のユーモア』(岩波現代文庫 2010年) 俳句本のなかでも、江國滋や小沢昭一のを読んでいると、目線が下の方にあって面白く、こよなくリラックスできます。坪内稔典の本も「三月の甘納豆のう…

:最近よく聴くCD

「ときどき音楽」というタイトルなのに、このところ音楽の記事が滞っているのは、コンサートにほとんど行かなくなったのが一因。このままではタイトル倒れか、というので仕方なく最近聴いているCDの話でも書いてつなぐことにします。 海外旅行では必ずその…

:京都下鴨納涼古本まつり

今年の下鴨古本まつりは、台風11号の影響で初日中止順延という一大事となりました。会場で「27年間で初めて」という古書店主の声も聞こえました。その順延された初日も前夜から激しい雨でどうなるかと思いましたが、幸いオープン直前に雨も上がりました。地…

:南條竹則『人生はうしろ向きに』

南條竹則『人生はうしろ向きに』(集英社新書 2011年) 今度新しくラムの『エリア随筆』を完訳した南條竹則の書いた本。ラムのことにも少し触れているようなので、ラムつながりで読んでみました。 南條竹則は『酒仙』のデビュー時に面白そうなので飛びついて…

:福原麟太郎『チャールズ・ラム傳』

福原麟太郎『チャールズ・ラム傳』(福武書店 1982年) ちょっとこのところ、ラムづいてます。今回は『陽気なクラウン・オフィス・ロウ』にもたくさん引用されていた本。日本のラム研究の基本図書とも言えるでしょうか。 ラムの生涯を、ラムの作品やラムおよ…

:チャールズ・ラム『エリア随筆抄』

チャールズ・ラム山内義雄訳『エリア随筆抄』(角川文庫 1969年) このところハズリットの随筆でラムのことが書かれていたのや、庄野潤三のラムを中心とした紀行文など、ラム周辺の本ばかり読んでいて、肝心の著書には手も触れてなかったので、勇を鼓して読…