2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『近代文学鑑賞講座21 翻訳文学』

河盛好蔵編『近代文学鑑賞講座21 翻訳文学』(角川書店 1969年) これも翻訳文学についての概説書。後半に、代表的な翻訳論を抜粋のかたちで掲載しているのが特徴です。前半は、編者による序論と作品鑑賞となっており、作品鑑賞の部では、随筆、詩、小説、戯…

『翻訳の日本語』

川村二郎/池内紀『日本語の世界15 翻訳の日本語』(中央公論社 1981年) ひと頃、明治・大正期の海外翻訳ものが好きになって、森鴎外、黒岩涙香、森田思軒の翻訳翻案小説、上田敏、日夏耿之介、永井荷風らの訳詩集を読み、勢い余って、翻訳論に関する本もい…

現代詩に関する三冊

渡邊十絲子『今を生きるための現代詩』(講談社現代新書 2013年) 大岡信+谷川俊太郎『エナジー対話 詩の誕生』(エッソ・スタンダード石油株式会社広報部 1975年) 大岡信×谷川俊太郎『対談 現代詩入門』(中公文庫 1989年) 分かりやすく面白そうだったの…

Hubert Haddad『La double conversion d’Al-Mostancir』(ユベール・アダッド『アル・モスタンシルの二重の改宗』)

Hubert Haddad『La double conversion d’Al-Mostancir』(fayard 2003年) ユベール・アダッドを読むのは、これで5冊目。最初に読んだ短篇「Le Secret de l’immortalité(不死の秘密)」があまりに衝撃的だったので、続けて読んできましたが、これまででは、…

百万遍知恩寺の秋の古本まつりほか

知恩寺秋の古本まつり、今年は初日は都合が悪く、3日目になりました。チャリティオークションが4年ぶりに開催されていて、久しぶりに懐かしい掛け声を聞きながら、古本を眺めました。 キクオ書店、竹岡書店の3冊500円均一棚は、3日目とあって荒らされ尽くし…

最近よく聞く曲、ヴォルフ=フェラーリ

音楽の話題から遠ざかって、もう1年以上が経つのに気がつきました。この間、ゲルンスハイムのFantasie Stuckやヴァイオリン・ソナタを聴いたりなどしましたが、現在、通販で買った「日本で流行った洋楽69~79」5枚組を車の中でかけたり、ヴォルフ=フェラー…