2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

:GÉRARD PRÉVOT『LA NUIT DU NORD―La nuit des grandes ombres』(ジェラール・プレヴォ『北方の夜―亡霊たちの跋扈する夜』)

GÉRARD PRÉVOT『LA NUIT DU NORD―La nuit des grandes ombres』(marabout 1974年) 数年前パリのミステリー専門古本屋「L’Amour du Noir」で購入した本。GÉRARD PRÉVOTは以前、『LE DÉMON DE FÉVRIER ET AUTRES CONTES FANTASTIQUES (2月の悪魔―幻想短編集)…

:レオン・ブロワ『絶望者』

レオン・ブロワ田辺貞之助訳『絶望者』(国書刊行会 1984年) 『薄気味わるい話』で辛辣な語り口に驚きましたが、これを読めばまだおとなしい方だったことが分かります。訳者の田辺貞之助も巻末で次のように認めています。「古来フランス文学に例を見ない悪…

:レオン・ブロワ『薄気味わるい話』

レオン・ブロワ田辺保訳『薄気味わるい話』(国書刊行会 1989年) ボルヘス編纂の「バベルの図書館」の一冊。フランス世紀末の作品だしタイトルも面白そうなので、読んでみました。ブロワの本では、他に『絶望者』『貧しき女』『フィアンセへの手紙』を持っ…

:遠藤周作のフランス滞在記

///遠藤周作『ルーアンの丘』(PHP 1998年) 遠藤周作『フランスの大学生』(新風舎 2005年) 日本人のフランス滞在シリーズ。だんだん飽きてきました。今回は、新しいところで遠藤周作の二冊。『ルーアンの丘』は留学当時日本の雑誌に寄稿した「赤ゲットの…

:天神さんの古本まつりと四天王寺秋の大古本祭り

大阪での二つの古本市の同時開催初日。今年は気分を変えて、まず天神さんに行きました。というのはY書房がいつも私好みの本を出していたからです。15分前ぐらいに着いて、会場をぶらぶらしていると、K書店だけがビニールでテントの中が見られるようになっ…

:BRUNO GAY-LUSSAC『L’AUTRE VISITE』(ブリュノ・ゲー=リュサック『他者の訪れ』)

BRUNO GAY-LUSSAC『L’AUTRE VISITE』(GALLIMARD 1993年) 学生時代、ラルースの文学事典で「形而上学的苦悩、夢、エロティスム、子ども時代へのノスタルジーを描いた」という説明を見て、名前をリストアップしていたのを、数年前パリのブラッサンス公園古本…

:中村光夫の二冊

///中村光夫『戦争まで―仏蘭西紀行集』(實業之日本社 1942年) 中村光夫『憂しと見し世―文学回想』(中公文庫 1982年) 『世界紀行文學全集 フランスⅡ』で中村光夫の文章に惹かれたので読んでみました。その時読んだ「ロアルの宮殿」という文章は、今回読ん…

:フランスの詩集原書二冊ほか

オークションで、珍しい詩集を二冊落札しました。いずれも格調高くルリュールされています。 HENRI DE RÉGNIER『Les Médailles d’Argile』(MERCURE DE FRANCE、1900年、2000円) COMTESSE DE NOAILLES『L’OMBRE DES JOURS』(CALMANN-LÉVY、1917年10月、200…