2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

marcel brion『nous avons traversé la montagne』(マルセル・ブリヨン『われわれはその山を通り抜けた』)

marcel brion『nous avons traversé la montagne』(albin michel 1972年) 引き続いてブリヨンを読みました。前回読んだ『Les Vaines Montagnes(辿り着けぬ峰々)』の序文で、奥さんのLiliane Brionが本作に言及して、ブリヨンの最上作品のひとつと書いて…

今年初めて古本市へ行く

ついに今年になって初めて奈良県外へ出ました。古本市も今年初、しかも大阪古書会館の即売会と阪神百貨店古書ノ市の二つの古本市をはしごしました。さすがに寄る年波にどっと疲れて、夜の部の待ち合わせ時間まで持たず、喫茶店で休憩するはめに。自分も出て…

福永光司『道教と古代日本』

福永光司『道教と古代日本』(人文書院 1987年) このところ読んだ『数の文化史を歩く』や『日本史を彩る道教の謎』によく引用されていた本。肝心な説はだいたい読んだことのある話が多かったので、読む順序が逆だったと反省しております。それと、あちこち…

高橋徹/千田稔『日本史を彩る道教の謎』

高橋徹/千田稔『日本史を彩る道教の謎』(日本文芸社 1992年) 先日読んだ田坂昻『数の文化史を歩く』で、日本の古代に道教の影響が色濃くあるという話を読んで興味が湧いたので、ちょうどうまい具合に本棚にあったこの本を引っ張り出してきました。なぜか昨…

吉山浩司『数はどのようにして創られたか』

吉山浩司『数はどのようにして創られたか―中国古代史探究の旅』(私家版 1997年) 昨年、浜松の古本屋で100円で買った本。私家版で、ネットで検索しても著者がどんな方がよく分かりません。たぶん、定年したサラリーマンか歴史の先生でしょう。小説の体裁を…

田坂昻『数の文化史を歩く』

田坂昻『数の文化史を歩く―日本から古代オリエント世界への旅』(風濤社 1993年) 数についての本の続き。久しぶりにわくわくする読書の楽しみがありました。何に惹きつけられたか考えてみると、古代の宇宙観・世界観を日本、中国、狭義のオリエント、西洋に…

『龍彦親王航海記―澁澤龍彦伝』 ほか

関西3府県に緊急事態宣言が昨日までずっと出ていて、不要不急と言われると、つい外へ出るのが億劫となっていました。今年はまだ奈良県から外には足を踏み出しておりません(しかも生駒市と奈良市のみ)。飲み会も、リモート飲み会が5回あっただけ。大人にな…