2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

:JEAN RICHEPIN『CONTES DE LA DÉCADENCE ROMAINE』(ジャン・リシュパン『羅馬頽唐譚』)

JEAN RICHEPIN『CONTES DE LA DÉCADENCE ROMAINE』(SÉGUIER 1994年) 昨年、ジベール・ジョゼフで買った新刊本。リシュパンを読んだのは初めて。日本では短篇がいくつか紹介されている程度で、あまりなじみがない作家と思います。廣瀬哲士の『新フランス文…

:高濱虚子『渡佛日記』

高濱虚子『渡佛日記』(改造社 1936年) 高濱虚子が昭和11年2月から6月まで、上海、香港、シンガポール、カイロなどに立ち寄りながら、マルセーユに着き、パリを中心に、アントワープ、ケルン、ハイデルベルク、ベルリン、ロンドンとヨーロッパを周遊した際…

:高田博厚の二冊

/// 高田博厚『パリの巷で―フランス三十年』(講談社 1960年) 高田博厚『フランスから』(みすず書房 1950年) この人もタイトルのとおり、フランスに30年も暮した人。初めて読みますが、名前は宇佐見英治らの雑誌「同時代」でよく見かけていました。本業は…

:柳澤健の三冊

/// 柳澤健『歓喜と微笑の旅』(中央美術社 1923年) 柳澤健『巴里を語る』(中央公論社 1929年) 柳澤健『回想の巴里』(酣燈社 1947年) 柳澤健も戦前パリに滞在していた人で、松尾邦之助の本に『修善寺物語』パリ公演の協力者として出ていました。『回想…

:何だかんだとつい買ってしまう

秋の気配とともに、古本シーズンに突入したのか、あるいは先日、本を置く場所を確保するために少し本を処分したので気が大きくなったのか、何やかやとつい買いこんでしまいました。 まずオークションでは、長年欲しいと思いながら高くて手が出せなかった『ト…

:FRANZ HELLENS『herbes méchantes et autres contes insolites』(フランツ・エランス『悪意ある草―奇想短篇集』)

FRANZ HELLENS『herbes méchantes et autres contes insolites』(marabout 1964年) 昨年パリの古本屋「L’amour du NOIR」で購入。フランツ・エランスはこれまで『FANTÔMES VIVANTS(幽霊のような人々)』という本しか読んでいません(2011年7月22日記事参…